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ホニャラ北海道・桃岩旅!その11

9月14日 礼文島

気合の5時起床。外は雨模様なので、カッパもカバンに詰め込んで集合場所の食堂へ。アーミーの姿が見えず、スタッフさんによって起こされ、全員集合だ。軽めの朝食と身支度を済ませたら、玄関前からいよいよ出発だ。


けっこう冷え込んでいて、大広間ではストーブに点火しているほど。
送迎は、島唯一のセイコーマートまで。コーヒーを飲みながら、路線バスが来るのを待つ。バス停が見当たらないのだが、この島内はフリー乗降区間になっているらしく、任意の場所で乗り降りできる便利なシステムだ。
乗車時に、バスのフリー乗車券を購入。今日、乗る区間を考えると、1日乗車券の方が少しだけお得なのだ。


雨は止んだものの、風&波が強い。因みに今日の8時間コースは、結局高波が予想されることもあり、中止の判断に。全員が4時間コースを歩くことになったのだ。
30分ほど乗車し、浜中というバス停で下車。ここから4時間コースの始点、スカイ岬まで島を横断する。
途中8時間コースの分岐もあり、今度来るときはあちらも歩いてみたいな~と思う。
通常時だと、8時間&4時間コースはスタッフの同行はなく、8時間コースのみ、希望者が1人だった場合は、コースの一部で電波が通じず、危険な場所があるためスタッフが同行する。しかし今回、8時間コース希望者が1人、かつ当日になってキャンセルになったこともあり、同行する予定だったスタッフ・バーニングさんも一緒に来てくれることになったのだ。
このような例はとてもレアケース。普段歩かないコースに、バーニングさんも嬉しそうな様子だ。
バーニングさんはなかなか面白い生活をしている模様。夏は礼文で桃岩荘のスタッフ、春秋は一旦神奈川の家に帰り、冬は沖縄か小笠原で長期滞在だという、まるで渡り鳥のような生活を実現しているらしい。
桃岩荘との関りも古く、昔の桃岩荘の様子など、歩きながら色々と聞くことが出来た。

そして礼文島の凄さは、高原植物が道端に普通にあること。これはかなり貴重らしく、バーニングさんから教えてもらわなければ、単に雑草としてそのまま見過ごしていたであろう。とても充実した時間になる。


スカイ岬から始まる岬めぐり4時間コース。「岬~巡りの~」という歌詞も頭をよぎるが、その歌はここをモチーフにした…訳ではないらしい。
とにかく・・・
ひいき目に見て・・・
常に・・・
「絶景!!!!」

最近は運動不足だったせいか、かなり体力は消耗したが、それを補って余りある絶景の連続に、これは凄くいいコースだな…と思う。
歩道は半分ぐらいは未舗装の、クマザサに両脇を挟まれながらの、野性味あふれる道だ。
クライマックスはゴロタ岬。このコース最大の難所を登り切ったところのご褒美だ。
頂上に着くと、360度の大パノラマ。この頃には空もスッキリと晴れて、海の青と空の青のコントラストが素晴らしい。
ここは礼文島に来たら、絶対来るべき場所だろうと思う。

ここまできたらあと僅か。眼下に見える、ゴールのスコトン岬までラストスパートだ。


丘の中腹を歩く絶景ロードを歩き、いよいよスコトン岬に到着。気付けばバスの発車時間まであと僅かだ。
売店に入ってみると、昆布ソフトクリームを発見したので買おうとするも、機械の不調で断念。


慌ててスコトン岬先端で写真を撮り、バスに向かうと、なんとドアを閉めて発車しようとするではないか!!
バーニングさんが慌てて止めて、事なきを得たが、まだ発車時間ではないのになぜだろう?
と席に落ち着きながら外を眺めていたら、発車してほどなく「スコトン岬停留所」を通過。
もしかしたら、僕たちが乗ったのは正式な停留所ではなく、単にバスの回転・待機場所だったのか?
どうせなら、岬の先端に近い方にバス停を置けばいいのに…と思った。
なので、バス停でない岬の先端からバスに乗りたい場合は、「スコトン岬」の発車時間から3~5分ぐらいは早い時間にバスに乗った方がいいのだということがわかった。

うつらうつらしていると、まだまだ元気なみなさんは、礼文島最高峰の、礼文岳へ上る組が下車。というか、僕とアーミー以外全員だ。
僕らは港でふじポンと合流。朝、送迎バスに乗せてもらった後、欠航の影響で人気がないフェリーターミナルのベンチでダラダラしていたのだそう。
さらに瑛美ちゃんも合流。3時間ぐらいで廻れる、桃岩展望台コースを歩いてきたのだそうだ。
昼ご飯は、港近くの食堂でホッケの開き定食や、ラーメン、タコカレーをシェア。
夜ご飯の食材も物色して、再び温泉へ。
今日はほぼ一日中、利尻島を見ることが出来る、絶好の天気だ。

夕方到着の稚内からの最終便のお出迎えに合流。午前、昼便が欠航になったので、この船が本日唯一の本土との連絡便だ。
スタッフさんが、「おかえりなさーい!」と叫ぶ。この船の中には、僕らが来るのに合わせてきた、ホニャラにも宿泊してくれたテツさんも乗っている。

大勢のゲストさんが到着。なんと、ふじポンと同じ会社で勤める常連さんもおり、トロさんも含め、現役鉄道員が3人も揃うという奇跡!!
逆にこの船で出発する人たちをお見送りした後、僕らは送迎便に乗って桃岩荘へ。
今日は雲一つない天気。素晴らしい夕日を見ることが出来そうだ。


荷物を置いて、慌てて宿の前に出る。ゆっくりと地平線に沈みゆく夕陽を眺めていると、後ろからスタッフさんによる生演奏がスタート。夕陽を眺める儀式だ。

一曲弾き終わった後に語ってくれる台詞が、またしんみりとして、この時間をより深いものにさせてくれる。

この日のミーティングは、昔、スタッフをしていたというトロさんが島案内に登板!笑いを織り交ぜたトークで楽しませてくれる。
ミーティングの流れは昨日とほぼ同じではあるが、少しずつその中身も変わり、飽きさせない工夫をしていることがわかる。
あっという間の楽しい時間、もう明日でここを後にするのが名残惜しい。

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