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タイ&マレーシア旅 その8



久しぶりの陸路を歩いて国境越え。昔はマレー鉄道東海岸線から、タイ国鉄への直通列車が走っていたらしいが、今は廃止。
ランタオパンジャン⇔スンガイコロクの国境越えは、徒歩か車かという選択肢になる。
マレーシアの出国はあっさりと終わり、国境の橋を歩いて渡る。



右側には国境越えの鉄路の跡となる鉄橋があり、復活させようと思えばすぐにでも出来そう。
タイ側の入国もスムーズに…と思ったが、まさかの質問が。ホテルの予約は?と。そもそも今日、どこまで行くかも定かではなかった旅なので、ホテルなど当然予約していない。しかし、そんな理屈が通りそうもない雰囲気だ。
咄嗟にGoogleマップで適当なホテルのページを開き、ここに泊まる!と主張して、なんとか事なきを得る。

例によってバイタクの運ちゃんが寄ってくるが、駅までは20分程と徒歩圏内。まあ暑さも何とかなりそうなので、振り切って歩いていく。横を鉄道線路跡があるので、これに沿って行けばなんとかなる。
スンガイコロク駅近くの両替屋さんで少し残ってしまったリンギットを全てバーツに交換。やはりここはレートがあまりよくない。JBである程度両替しておいて正解だった。

時刻は14時頃。一応ハジャイまで行く特急に乗れなくはないし、テロの危険もあるタイ深南部ということもあり、一気に危険地帯は抜けて、ハジャイで2泊するのもありかなと思った。
そのあとの鈍行列車だと、途中のヤラーまでしかいかない。
しかし、ハジャイも一応過去にテロは起きているようだし、寧ろ主要都市であることから危険度が高そう。
なら、寧ろ田舎街に行ってみるのもアリだな…と思って目を付けたのが、スンガイコロクからタンニョンマットという駅で降りて、そこからソンテウ(乗合バン)で向かったところにある、ナラティワートという町だ。
マレーシアの寝台急行のレストランカーで、少しお話した旅人から教えて貰った街だ。
ここならビーチもあるし、ちょっと鄙びた雰囲気もありそう。


さて、ここからはタイ国鉄鈍行列車の旅。バンコク・トンブリ駅までおおよそ1140km、日本でいう所の東京から博多とほぼ同じ距離を、各駅停車で辿る旅がスタートする。

タンニョンマット駅で下車し、駅前に止まっているソンテウに乗車。ナラティワート?と先客に確認したら、そうだという。
屋根が低いので、窮屈に背中を曲げないといけないが、多分これで30バーツぐらいで移動してくれる、安い移動手段だ。
途中、検問も一応やっているみたいだったが、止まることなく通過。
テロ警戒か、軍や警備員、警察の姿が確かにスンガイコロクから目立つものの、そこまでの緊迫感を感じる訳でもない。


中心部に入り、ナラティワートホテルの前に停めてもらい下車。
まあ、満室なら他のホテルを探せばいいと思ってはいたが、あっさりと入ることが出来た。1泊か?2泊か?なんとなくこの田舎町でノンビリしてみたくなり、2泊することにした。
川に面したところに客室があり、冷房はなくファンではあるものの、町中と違って程よい気温だ。
とりあえず、シャワーを浴びて一休み。暗くなってきたところで街へ出る。
今日は少し疲れているので、さっきソンテウの中から見かけた夜市は明日の夜に行くことにして、宿近くのお店で夜ご飯を食べた。



翌朝、暑くなる前にちょいとビーチへと行ってみることにする。
ホテルを出て少ししたところで、朝ご飯のお店を発見。うん、気になる構えだし、地元の人が集まっているので美味しいお店に違いない。
あっさりしたものが食べたくて、近くの人が食べている旨そうなお粥を指さして注文。
中華饅も勧められたので、幾つかある中からえい!これだ!と、中身もわからず注文すると、肉まんだった。


ここで食べたお粥が絶品だった。しっかりと煮込まれたお米は柔らかく、スープも出汁が効いていて程よい塩加減。
そしてビックリしたのは、その中にホルモン系の肉がしっかりと入っていたこと。
最初見た時、少し量が多いかな?と思ったのも一瞬で、ぺろりと平らげてしまった。

満足でお店を後にし、ミニビッグCという、どっちやねん!と言いたいコンビニで飲み物などを調達。
ここは東南アジアではお馴染み?のハイパーマーケット・ビッグCのコンビニ版といったところだ。なら、ミニCでもいいんじゃないの?と突っ込みたくなる。




ゆっくりと歩いて20分ほどで、ビーチに到着。もう日差しが出てきてとても暑い。
日陰に荷物をおいて陣取り、足だけ海に浸かってみる。うん、ぬるい。
タイの海って基本的にぬるいんだよな~ということは、前回の世界一周の時に経験済みなのであまり驚かない。

照りつける日差しに限界を迎え、後は日陰で過ごすことに。
同じ日陰に地元っぽいオッサンがいつの間にか来ている。
相手はタイ語しか通じず、あまり意思疎通は出来ないが、どっから来た?みたいなことを聞かれたり。カタコトのタイ語で少しだけ話す。
まああとはノンビリと波の音を聞きながら海を眺めて過ごす時間。
これは贅沢な時間だ。

そろそろタイマッサージでも受けに行こうかと思ったが、田舎過ぎてマッサージ屋さんが町中に見当たらない。
ホテルのWi-Fiで検索してみたが、町中には1軒ぐらいしか見当たらない。他は少し郊外っぽい感じだ。
なので、とりあえずその唯一のマッサージ屋さんへと行ってみる。
しかし、今はやっていないみたいなことを言われ、断られる。
もう他にはなさそうなので、この町でタイマッサージを受けることは断念。また他の街だな。

ならばと、もう一つのミッション!?
それは散髪。
結構髪が伸びてきて、そろそろサッパリしたいタイミング。物価の安い田舎町で切れば、安く済むだろうという魂胆もある。
散髪屋さんは労せずに発見。なぜか2軒連続で並んでいて、片方は冷房ナシ!だけど地元民が順番待ちしていたりと人気の様子。もう一軒は冷房が効いていそうだが閑古鳥。
暑さでファンだけだときついので、ここは冷房をチョイスして入店。
カットだけだといくら?と聞いたら、80バーツ、400円弱といったとkろ。
普通に安いやん!
喜んで切ってもらうことにした。
仕上がりはこんな感じ。



昨日夜、歩いていてちょっと気になっていた、チェーン店ぽいが、フライドポテトのお店でちょいと休息。
ドリンクとポテトのセットでノンビリとさせてもらう。
そして昨日気になっていた、夜市がボチボチ始まる頃。
川沿いの広場は、地元民の憩いの場でもあるらしく、子どもが歓声をあげて元気に遊びまわっていたりもする。
国王が来た時に休憩する場所?らしき建物もあったりするので、保養所としても知られているのだろうか。
夜市はこじんまりとはしているが、ノンビリするならこれぐらいの規模が丁度いいかもしれない。
ここの良いところは、ちょこちょこと買い込んで、川を望むテーブル付きのベンチで食べることが出来ること。なかなか優雅な時間だ。




学校の近くなのか、帰宅途中の学生さんの姿も多く、地元民御用達のマーケットなのだろう。というか、外国人観光客などほぼ見ない。
たこ焼き屋さんも発見。
しかし、具材をよく見ると、なぜかタコは入っておらずに具はイカ、アサリ、コーン、ソーセージ、カニカマ、ハム、ネギから好きな個数をセルフでチョイスするシステム。7個30バーツ(120円ちょい)で安い!
もしかしたら、生地にココナッツミルクを入れているのか?
カリカリの焼き加減は思ったより良い感じ。
ただ出汁が効いていないので、やはり淡白なお味。
改良の余地はあるなぁ〜
色々食べ過ぎて腹パンパンになり、宿へと戻った。

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