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タイ&マレーシア旅 その5

ホテルの部屋でノンビリしていると、ここで合流するお友達・おしょうがやってきた。開口一番、怖かったよ~!といきなりトイレに駆け込む。
どうやら雷が大の苦手で、クアラルンプールからのバスからずっと雷雨に遭遇し、あまりの恐怖にバスターミナルでしばらく動けなくなっていたのだそう。しかし僕らは最後に降られただけ。おしょう、雨を持ってきたな!

なぜ彼と合流したかというと、それは偶然だった。
4月の能登ボランティア活動の帰りに合流して話していたら、今度海外へいくよとのこと。ふーん、どこへ?と聞くと、なんとマレーシア。
さらに聞くと、おしょうが帰国する前のタイミングで、ちょうど僕らと滞在が被っている。
なら現地で会おう!と、打ち合わせていたのだ。


一休みしてロビーへ。
トゥアさんおススメ、「親切」と大看板を掲げる、ニョニャ料理のお店へ。
ニョニャ料理は、中華とマレーシアの食文化が融合したという、マラッカ発祥の料理。
確かに見た目は中華なのだが、味に深みがあってどれもとても美味しく、日本人の口にも合いやすいと思う。
これは大人数いるからこそ様々な料理を取り分けて食べることが出来るメリットがある。なかなか一人旅ではこんな種類を食べることが出来ないので、とても嬉しい。


満腹で夜のお散歩。ホテルからもほど近いところに、旧市街の観光エリアがあり、とても見どころ満載。
歴史的な建造物がカラフルなライトアップをされていたり、時折観光用のリキシャ(自転車版の人力車)が、爆音で音楽と、眩いばかりのイルミネーションを光らせながら通過していくのにはちょっと閉口するが、これも海外ならではだろうか。
静かに、昔ながらのリキシャであれば、乗ってみたいなと思うのだが。


さらに夜市へと繰り出す。まあ、観光向けだし、満腹で雰囲気を味わうというのが丁度いい楽しみ方かもしれない。
良い匂いを漂わせる屋台の数々だが、余裕を持って眺めることが出来る。
フレッシュマンゴージュースやスィーツを中心に味わってホテルに戻り、就寝した。


朝六時前、あれだけ昨日食べたのに、悪い友達の誘いに乗って朝ご飯を食べに行く。普段は朝食は食べないし、昨日食べ過ぎているから今日はちょっと控えよう・・・と思ったら、おしょうが行きたいお店があるから、早起きして行ってくるね。ゆっくり寝てなよ!などと、ニヤリとしながらいうのだ。こう煽られては付き合わないわけにはいかない。

まだ暗い裏路地を二人で歩く。Googleのルートは最短距離で出してくれるので、時にはとんでもない道を案内してくる。
早朝ランニングのコースにもなっているのか、ランナーに次々と追い越される。
薄っすら明るくなってきたころ、目的のお店に到着。さまざまなお店が入っており、そこからチョイスして食べるフードコートスタイルのお店だ。
色々と頼んで、二人で分けながら頂く。




帰り道もブラブラと歩いてホテルへ。また行きとは違う道をゆく。
このころには日も上がり、だいぶ暑くなってきた。ランニングをするなら夜明け前というのは頷ける。

ここで、エミポンたち女子会グループとはお別れ。なんでも、ここからまたクアラルンプールに戻り、飛行機でランカウイ島という北部のリゾートへ行くらしい。なんでも現地に着いたら早速、カヤックツアーが待っているらしく、なんとも慌ただしい旅だ。
こちらはもう少しマラッカを楽しむ。おしょうが目を付けていた、海上のモスクへと行くことにして、グラブでサクッと行く。東南アジアではお馴染みの白タク配車アプリで、値段も安くて相互評価システムにより安心が保たれている。日本でも早く本格的に導入されればいいのに。


丁度オープン時間に、海上モスクへと到着。
ここはドラマ・深夜特急のロケ地にもなった場所で、主人公が夕陽を眺めるシーンで有名らしい。原作では、マラッカの夕陽を眺めるという描写はあるものの、その場所はモスクではないので、恐らくその当時はこのモスク自体がなかったのかも?
とにかく、美しいというマラッカの夕陽。しかし現時刻は朝9時。
まだ人もまばらで、落ち着いた雰囲気はそれはそれで良い。
モスク内部は、祈祷するホールは信者のみだが、周囲の回廊から見学することが出来る。日陰は心地よい海風が吹き抜けてとても気持ちいい。


外から改めてモスクを眺める。
すると、なんと薄っすらとではあるが、虹がモスクに架かっている。凛として美しい。充分に満足して、モスクを後にした。

ホテルをチェックアウトして、中心部へとタクシー移動。
なんでも、おしょうが水族館を見つけてこれは行ってみたい!という。
海外の水族館は初めて。ちょっと期待しながら到着すると、そこにあるのはショッピングモールっぽい。
ん??少し嫌な予感がしながら中に入ると、ショッピングモールの1角の僅かなエリアにある水族館。それでいてそれなりに入場料金が掛かりそうな感じなので、これはやめとこ~か。
と、そそくさと後にする。

近くをブラブラと歩き、少し早めのお昼ご飯とすることに。
カフェテリア形式のカレー屋さん、近くの他のお店は閑古鳥が鳴いているのに、なぜかここだけは繁盛している。これは当たりの予感。
その予感は的中し、魚介系の出汁が効いたカレーは絶品!インド式に、手食でぺろりと平らげた。

マラッカでもう一泊するおしょうとはここでお別れ。
僕はマレー半島の最南端である、ジョボールバルを目指す。
一番簡単なのは、ここからバスで直行してしまうことなのだろうが、そこは鉄道旅。最寄り…とは言っても、バスで1時間以上も掛かる町・タンビンに向かい、そこで列車に乗り換え。途中1カ所の乗り換えを挟んで、約6時間の長旅となる。

しかし、その最寄りの街への路線バスが来ない!
実は、食事の前にバス停の位置を確認し、Googleマップの時間とほぼ変わらない時間にタンビン行きの路線バスが来ることは知っていた。
これで大丈夫だろうと安心していたのだが、時間になっても全くバスが来る気配がない。
遅れているのか?と30分は待ちぼうけしてみたが、全く音沙汰ナシ。
まさかの急な運休だろうか…駅へ行くにはタクシーぐらいしかないが、わざわざそこまでして行くのもな・・・と、結局のところ、高速バスを使うことに決める。
バスターミナルへの路線バスに乗車するところでおしょうとはお別れ。また日本でね!


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