「空想チョコペンというのを取り寄せたんですよ」
 喫茶店の店主は、それをくれる。ホットケーキを注文したおまけだそうだ。
 描いたものが、キャンバスになる食べ物の上でだけ具現化するらしい。ホットケーキの上で動かすペン先。童心に戻る。
 ささやかながら、そこには私の夢が広がっていた。
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