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イラストレーターがアップリケのメーカーになるまでのこと ③

こんにちは。

イラストレーターのトヨクラです。

前回までは商品を作るまでの経緯でしたが、ここからは流通のお話です。


今までも手作りの雑貨を作っていくつかのお店に置いていたこともあり、そういった知り合いのお店に連絡して置いてもらうことからはじめました。

もちろん委託販売で、売れたら決めた掛け率でお金が入ってきます。

でも知り合いのお店だけでは販路も少なく、もっと多くのお店で売っていこうと思い、まずは自分の好きなお店をピックアップすることにしました。

資料を印刷し、サンプル商品をセットにしてお店に電話で問い合わせした後に郵送します。

これはイラストレーターの営業をしていた時の、自分のイラストのファイルを郵送するのと似ている気がします。

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好きなお店を調べてはコンタクトを取り、資料を郵送するの繰り返しをします。
しかし、信用のない個人事業主の商品になかなかお店側から連絡はありません。

そんな中、唯一連絡があったのが京都を中心に展開していますアンジェさんの系列店、クロッシェさんというセレクト雑貨を扱っているお店でした。

お店は当時、大阪の摂津市にあるイオンモールに入っていました。


早速お店の方に商談にお伺いし、その場ですぐに商品をお取り扱いいただけることに決まりました。

条件も委託ではなく、こちらが提示した買取という条件でした。

この買取という条件は、メーカーをやっていく上では基本条件にしようと考えていましたし、委託よりは掛け率の面で下がりますが、メーカーと小売店が対等な立場になれる気がしています。

お店側も在庫を抱えるリスクはありますが、その分本気で売りますし、売れた場合の利益も大きいです。
(本屋さんの場合は特殊で、ほとんどが委託販売で1冊売れても100〜200円という仕組みなのはやはり問題だと思います)

そういった意味で買取条件でお取引が始まったこの時点が、メーカーとしての第一歩だった気がします。


この頃同時に販売のイベントにも出店して、僕自身がお店に立って直接販売もしながら、どの商品が売れるのか、どうしたらお客さんに商品の良さが伝わるのかを勉強していました。

商品も自分が良いと思っていても、実際にお客さんに触れてみないとわからないことだらけで、いまだに売れる商品というものは読めません。

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そもそも流通に関しての知識が全くないものですから、もちろん勉強が大事で流通に関することをネットで調べたり本を読んだりしていました。

中でも、鈴木淳さんの『「好き」を仕事にする 自分ブランドのつくりかた』という書籍は大いに参考になりました。

僕のような個人で始めたブランドが集まる台東デザイナーズビレッジの館長さんでもありますし、シビアな目線でブランドのあり方を書かれています。

これからブランドを始める方は是非読んで見てください。

この他にも今やクリップファミリーなどユーモアある文具で人気のブランド「スガイワールド」さんのブログも参考にしていました。

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その須貝さんのブログで商品を広く流通させる前提として、バーコード(JANコード)があったほうが良いということを知りました。
(ファッション業界ではなくてもいいかもしれませんが、文具、手芸の業界では必須だと思われます)

小さなお店だと値札を貼って、それを見てレジ打ちしてお会計しますが、このバーコードがあるとハンズ、ロフトはじめ、チェーン店など大型店舗では商品を管理する上では必須となります。

なにげなくついてるものとしての認識だったバーコードが、流通の世界ではとても重要なものだったとこの時初めて知りました(それぐらい無知でした)。

これがないことで、お店によっては取り扱いの土俵に乗らないこともあるかと思います。

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さて、このバーコード、どうやって作るのだろうとふと考え調べました。

自由に棒状のデータを作るわけではありません。

調べたところ、まずは一般社団法人流通システム開発センターにバーコードの申請をします。

そして申請資料受理後、登録使用料を払ってバーコードの事業コードが与えられます。

最初の9桁の部部分がRe:VERSE PRODUCTSの番号です。残りの4桁が商品ごとに変わります。

この棒状のものは番号を表していたんですね。

さらにこのバーコード、使用サイズも細かく決まっていて、小さくしすぎては読み取り機で読みとれない場合もあるので注意が必要です。


こうして、バーコードを僕の商品にもつけることで、広く流通させる最低限のベースができ、メーカーとしての信用も少しだけ上がることにつながりました。


つづく。


お読みいただき、ありがとうございます!
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イラストレーター、画家。フェルトと紙を使った手法で作品を制作しています。またプロダクトブランド「Re:VERSE PRODUCTS」としてアップリケを中心に商品展開しています。 ここでは制作の裏側や日々考えたことを書いていきます。 https://re-verse.jp