5G線上のアリサ【第3章#3話】
#3話:崩壊
【視聴時間=04:20】
誰もアリサのフォローをしない。
ロートルズは肩を掴み、励ます以外誰にも共感されることもなく蔑まれては、
疑問のタイムラインが乱立しながら〈クズ〉と殴り書かれーーー
24時間前はこんな愛利沙がいるとは露とも知らず、ロートルズは壊れた彼女をどこで止めるか考えながら、加護がハンカチで涙と鼻水を拭う姿をしばらく見つめ、一致団結。
「まだだ……」と耐えてハンカチが落ちる時を待つ。
ツリッターもブログも荒れて見世物状態となった愛利沙。
彼女はどんどんフォローが減る中、別れの記憶と向き合った。
その後、暗示をかけるように愛利沙は人を好きになれない。
見知らぬ他人には痛い言葉が老人たちに突き刺さる。
痛みを伴う懺悔が終わり、まとめサイトの空白が埋まる。
その日、愛利沙はロートルズに無言のフォローをされたまま、彼女が一体どうして今まで病んで悩んできたその理由を、ようやく知って新たな一歩を踏んだ彼女を抱き寄せたが―――
どんな言葉も届かない。
この日のことは記事になって、アリサは岐阜でも悪い意味で有名人に。
幻滅をしたフォロワーは離れ100万人から9、8、7と、桁は減り去り捨て台詞を吐き誰も彼女をかばわないまま興味本位。
面白半分。
希薄な繋がりなのが分かり、SNSの恐怖の部分を生で体験させられた。
アイムソーリーのフォローに始まる惨状に対し怒りを覚える。
けれども事態は愛利沙が抱える病にフォーカスし始める。
過去から現在に至るすべてが暴かれ晒され壊れていく。
『”Black Snow”perfomed by Mocha Music,used under license from Shutterstock』
『”Red Evil”perfomed by Mocha Music,used under license from Shutterstock』
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