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5G線上のアリサ【第2章#6話】
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#6話:インフルエンサーアリサの池田町宣伝活動
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【視聴時間=02:30】
1000万人フォロワーを持つ令和の予言者アイムソーリー。
唯一フォローをされたアリサアカウントは注目を浴びていた。
彼女が一体どんな人物でどんなツリートを今までしたか、最低100万人もの人に確認されている状態だ。
「最後のツリート……ドローンでシバザクラの匂いを嗅ぎたい……香りの機能は高く付くーーー」
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「―――しょうもない内容!」
それ以外にも並列店の子たちが若くて可愛いことや、お客が取られることを恐れるパソコン教室群雄割拠。
そんな時代に生まれた自分を哀れむことがズラっと並ぶ。
ライバルたちに負けないためには自分は一体どうするべきか?
何千件ものリツリートが来てアリサは興味を持たれている。
「今のお気持ちは?」
「……ぶっちゃけ、素直に喜べない。これ、あたしに興味を持っている人じゃないから不気味よね!」
「何を言うとるん。アイムソーリーにフォローをされた唯一のアカウントやで。興味持たれとる証拠や」
「せや、先生の苦労と努力がようやく認められたってことやん。小学校のやんちゃな頃から知っとる俺らはなぁ―――」
「―――嬉しいのよ。もっと素直に喜んでもいいのよ、愛利沙ちゃん」
町長や町の番長に加えPTAの元会長は、愛利沙の苦労や過去をよく知り同情しながら喜び湧いた。
生のフォローの言葉に対し徐々に調子に乗った愛利沙。
乗ったら出て来る弾丸トークをロートルズたちへ吐き出した。
「そ、そうよね。今になって実感がじわじわくるわ……暗黒面に陥りかけたあたしのことを好きってくれる人が100万人もいる。このアカウントをフォローして誰が得をするの状態だったけれど、今やあたしはライブ配信者主。承認さえすれば立派なエンターテイナー!」
これが勘違いの始まり。
ネットスラングは調子の合図。
ロートルズたちは愛利沙に春が来たと思いさらに乗せるーーー
「―――べ、別に嬉しくないんだから。だ、だけどね、これっぽっちも目立てなかったあたしの人生の晴れ舞台が来たのよ!」
「池田山の桜のように、パァ〜っと満開になったなぁ」
大人もこの時、調子に乗って愛利沙を観光大使にさせて、過疎化の進んだ池田町を復興させる計画を掲げーーー
「―――100万人のフォロワーに霞間ヶ渓の景色を見せましょう!」
五人は転落大拡散ショーの茨の道へと乗り出した
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新着記事と作品は19:00頃にアップします。
『”Summer Running”perfomed by Material Music,used under license from Shutterstock』
Thank you for reading!