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模型アート

宇宙を超えた遥か彼方より選ばれし脳、意思、救世主、探し求めて、半分を終えた人生を辞してまで生きた内の偽善を償う修羅。探しているものは自分の中にあった。自分自身だった。誰かが僕を探している。生き様は作品に映される。

何より表現したかったのは、プラモデルをプラモデルで終わらせない。美しいのだ。美術にしよう…。模型アートに仕立て上げる。
白いキャンバスと模型を融合させてみてはどうか。

音楽、アート、デザイン、ファッション、カルチャーは60年代、70年代が好きだ。アリイ いすゞ '69 ベレット 1600GTR。リアルタイムで影響を受けたかった時代の車だ。

自分の生きた時間軸にミニ四駆というものがあった。少年時代、専用のコースなど持っていない。アスファルトやコンクリートで走らせる。水路で水の上を走らせる、加速し水しぶきを上げて回るタイヤ、超現実的なシチュエーションに少年は胸躍らせた。

オールホワイトのバーニング・サン、ドローイングを背景に飾る…。

タミヤ 1/72 スピットファイヤ、オールホワイトで元々の造形美が浮き上がる、プラモデルの粋を少し乗り越えた彫刻の様ないで立ち。自分にとって1/72スケールモデルと言えば高校生の頃完成させたハセガワの震電、エアブラシを使いこなし自信のある作品が出来た。年齢を重ね、プラモデルへのアプローチが変化、進化し、アート的になる前から模型への熱はそれなりに熱かった。模型誌を定期的に買い、好きな作例に胸躍らせた。

様々な思い、キャンバス(額)を背景に模型アートの完成。コレは文字通り機械のアートだ。坂本龍一+細川周平 編集の未来派の本を読んだ、刺激になった、今回作ったこの作品の材料になった。YMOが活躍しだした時、僕はまだ生まれていなかった。音楽のニュー・ウェイブが盛り上がっていた80年代、仮面ライダーに夢中な子供だったし、保育園ではブロックで天空の城ラピュタでパズーがドーラから受け取る大砲をつくったり、ビデオに録画された新桃太郎を見てビジュアルがトラウマになったり、家にあったジュークボックスに入っているお気に入りのレコード、ビートルズのイエローサブマリンを聴いていたり、そんな事が面白いと思いながら精神が構築されていった。オタクになる要素は充分にある育ち方だ。精神構造はオタクである。

模型とアートの融合で新しいオタクの在り方を、存在証明を、より大きい爪跡で残す…、そんな野望じみた心持ちで作った作品である。

アンクル出すぎ。何故かというと足が長いからです。ほほほほッ

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