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歌い手からアーティスト。アーティストから語り部へ。宇多田ヒカルの次元がさらに高まっていた。

先日、宇多田ヒカルがCOUNTDOWNTVで24年ぶりに地上波で「First Love」を歌ったことがニュースになった。

日本が世界に誇る、誰もが知るシンガーの1人で、ネットフリックスで先の曲がモチーフになった時には、改めて聞き直したりもした。
当時15歳の鮮烈なデビューが今でも記憶にある大好きなアーティストだ。ここ数年前のLIVE映像を見た時には、当時のことを懐かしみながら歌い上げるような姿が印象的だった。

そして、先日は見た映像は、またそれとは異なる印象を受けた。懐かしむということから、次の時代の人たちへその物語を繋ごうとする語り部のような意思が歌い方に込められてるような印象を受けた。

同じ曲なのに、全く違う受け取り方ができるほどの歌唱力を持ったシンガーは、とても稀少だと思う。現在に至るまで、結婚、出産、育児と様々な経験が歌唱表現に影響をもたらしているかもしれない。

当時のキーから音域が下がったというようなことを言う人もいるが、確かに音域は下がったもしれないが成熟したことで、それを補ってあまりあるほど深く伝わる表現方法を得たという方が正しいかもしれない。

老化と成熟は紙一重だが、全く別物だ。



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