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(60歳以下だけど)ねんりんピックに行ってきた!良いと思った点5選で語る体験レポート

「ねんりんピック」というイベントをみなさんご存知でしょうか。

名前の通りオリンピックをもじったイベントで、
参加資格が60歳以上なのでシニアの国体とも呼ばれています。

(シニアという意味で木の「年輪(ねんりん)」ともかかっている)

厚生労働省主催(スポーツ庁共催)のイベントで、一部費用が出してもらえたりもするので遠征がしやすくなっているのも特徴なんです。

さらにスポーツだけではなく、俳句・吹き矢、囲碁・将棋などもあり、実は・・健康マージャンも正式種目にノミネートされています!

今日はそんなねんりんピックに(60歳未満だけど見学に)行ってきた感想などをシェアしていきたいと思います。

(・・かなり完成されたイベントで面白い企画がたくさんありました!他のイベントを主催する際の参考になると思っています!!)

「ねんりんピック2022かながわ」の概要

まずは概要です。

ねんりんピックは毎年違った県で開催されます。

そして競技数が多いので、それぞれの種目をそれぞれの市が分担して開催する運びとなります。

2022年の神奈川開催の場合だと、例えば厚木市は健康マージャンとラグビーが担当となっており、同じ会場で開催されていました。

日程は以下の通りで2日開催、0日目に開会式などもあります。

ねんりんピックの概要

・・・同じように官公庁系のイベントで国民文化祭も引き合いに出されがちですが、こちらは文化部よりで60歳以下も出られます。(こっちも麻雀あり)

ねんりんピック2022かながわの麻雀を見てすごいと思った点まとめ!

ここからは、当日レポート風ですごいと思った点を共有していきます。

趣味が同じシニアが100人規模で集結する場は珍しい

まずすごいなと思ったのが規模感でした。

麻雀種目の場合では、卓にして60台ほど。スタッフを含めると300人近くが一堂に会していました

これについて、60歳以上の趣味が同じシニアが、同じ場所に一気に集まる機会って他ではほとんどないなと思っていて、

そういう意味では、セグメントを分けたマーケティングとして絶好の機会であるように思えました。

何が言いたいかというとつまり広告が出しやすい(スポンサーがつきやすい)と思っていて、実際、麻雀メーカーの大洋技研社はこの機に新作のプロトタイプを投入してユーザーの声を拾う(+牌やマットを売り出す)作戦をしておりうまいなと思いました。

協賛ブース↓

シニアでも安心なバス直通移動がすごい!

1つ目とつながる話でもあるのですが、全国のシニアを一堂に集める際の、ロジスティクス(運送)の仕組みもすごいなと思いました。

具体的には、各県の代表チームはまとまってバスで会場入りしており、旅行が大変な人でも乗っているだけでいけるというのが楽ちんで良いなと思いました。

また、ねんりんピックは2日間にわたりますが、それぞれの日程で試合が終わると、県ごとにホテルまでバスで移動していきます。

飛行機に乗って、電車に乗って、会場まで行って試合して疲れた体でホテルまで帰り、翌日もまた会場まで行く・・・!

みたいな旅行の大変どころがかなり楽になっています。

もちろん県といっても広いので、集合場所までの移動などはあるでしょうが、自分で車を運転したり、重い荷物を持ちながら会場入りするところがないのが良いですね。

※ちなみに選手以外の見学者や取材担当者向けにも駅から直行バスが出ていたりもします。自分は迷って乗り過ごしましたがw

お土産や特産品の物販もある!

これは、会場に入ってからの話になるのですが、会場内では地域の特産品やお土産などを売っているブースがありました。(麻雀+ラグビーの場合)

ちょっといい写真がなかったので麻雀界さんのこちらを↓

これがうまいなと思っていて、スポーツをしにきただけの硬派なイベントの側面だけでなく、全国の美味しいものを食べたり、地元の人にお土産を買って帰れるそんな旅行気分もばっちり味わうことができます

N=1〜2くらいの事例ですが、自分の祖父母はそういうのすごい好きだったので、多分そういうの好きなシニア層は割といるんじゃないかなと思いました。

(若者に比べ、体験よりお土産などを重視する傾向)

その辺のクロスセルというか、収益をあげようという仕組みもしっかりしてて、参加者からしたら旅行気分も味わえて〜というところが完成されていると感じました。

スタッフは多めに配置しトラブルを防止するシフト

また、健康マージャンに関してだけで、会場スタッフは60人ほどで、参加者数に対し、かなり手厚い体制となっていました。

内訳としては、大会運営を毎年行っているコアなスタッフが半分くらい、それと地元の土地勘のあるその年だけのスタッフ(現地組)が半分くらいとなっているそうです。(聞いてきた)

そんなにどこに配置するんだろう?と思っていたのですが、当日会場を見学してその理由がわかりました。

例えば、段差が急になっているところで転倒防止のために1人、対局中も4卓に1人くらいの間隔でスタッフを配置するなど、さまざまなトラブルを想定しての配置となっていたのです。

オレンジと黄色の服の人がスタッフ

対局について健康マージャン競技は手積みとなっているため、例えば積んでる途中で牌を崩してしまったらどうなるか、など裁定が必要な場面もあるため、多めの配置になっているのだろうなと思いました。

事故のあまり起きない麻雀ですらこの配置、いわんやラグビーをや。(ラグビーは救護班などもっと手厚そう)と思いました。

あとこれは麻雀業界だけの話になるかもですが、複数の麻雀団体が連携して運営に当たっており、その辺も良いなと思いました。(ねんりんピックは4団体が連携)


若者も入れるお楽しみ対局などのイベントもあり

シニアのためのイベントでもあるものの、60歳未満が家族連れなどで応援に来ることも考えられます。

そんな場合に備え(そうではないかもしれないけど)、若年層でも参加できるイベントも用意されていました。

健康マージャンの場合は「ゲストプロとのお楽しみ対局」というやつで、業界を代表するトッププロ+ご当地プロがゲストできており、好きなプロを選んで対局を行うことができました。(要予約)

お楽しみ対局の参加者の中には小学生くらいの子もおり、(風営法上雀荘に入ることができない)18歳未満にとってトッププロと打てる貴重な機会になっていて良いなと思いました。

(あと、今後シニアになる人への周知としてもこのお楽しみ対局は良さそうな気がしました。自分も取材ついでに参加させていただきました)

また集計待ちの際には民芸などもあったそう↓


全体の所感:準備は大変そうだけどすごく良いイベント。60歳になったら出たいと思った!

かくいう自分も実はこれまでねんりんピックが何をしているのかあんまりわかっておらず、今回初めて見学に行きました。

行ってみた所感としては、全体の雰囲気も和やかかつ真剣な感じで、すごく良いイベントだと感じました。

みんなでバスに乗って会場入りして、趣味のスポーツを2日間楽しんで帰ってくるというイベントは本当に面白そうで、自分も60歳になったら参加してみたいなと思いました。

(とはいえ、いきなり遠くの会場はやはりハードルが高いと思うので、まずは近くにねんりんピックが巡ってきた際、参加してみるとかが良いのかなと勝手に思っていました)

自分は麻雀ブロガーで(Youtuberなどと比べて)あまり表に出ていないのですが、ねんりんピックのスタッフで参加していた業界の様々な人と知り合えたのも良かったです。

ねんりんピックはたぶんどのスポーツでもそんな感じの色があると思うので、あんまりよくわかっていなかったよという人は、ぜひ来年、(参加or見学を)検討してみてはいかがでしょうか。

そんな感じのことが言いたくて書きました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

終わり!

うちのブログ記事(より麻雀民向け)↓

大会結果↓


たkると申します。麻雀用品のサイトと書評サイト、そのほか色々とサイト運営をやっています。Noteではサイト運営とか麻雀のノウハウを書いていきます。よろしくお願いいたします。