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繊維肉腫に勝った猫

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繊維肉腫と疑われてから、事前検査、手術、放射線治療までの流れをまとめました。
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【猫】繊維肉腫に勝った猫 序章編

2020年の1月に虹の橋を渡った愛猫は、3年前に大病しています。 繊維肉腫という悪性の腫瘍、癌でした。結果として、懸念されていた再発や転移をすることなく、腎不全を主病として17歳半で虹の橋を渡りました。びっくりするくらい大規模な切除手術でしたが、傷はキレイに治り元気に回復しました。 この繊維肉腫という病気、割と猫ちゃんには多い病気のようです。愛猫が「癌」と診断されれば飼い主としてショックを受けないはずがありません。そんな飼い主さんご参考になればと思います。 ※ 経緯が長

【猫】繊維肉腫に勝った猫 手術編

精密検査で線維肉腫の診断確定後、約1ヶ月で手術に。 全身麻酔の広範囲な切除手術に不安が募る飼い主ですが、手術に際して飼い主が出来ることは何もありません。 手術当日手術の日は、飼い主に出来ることは、麻酔対策として絶食させて無事に病院に連れていくことくらい。 「ひょっとしたら帰ってこられないかもしれない」などとメソメソしながら、入院中に食べるいつものゴハンやらオヤツ、お気に入りのブラシなどを支度しました。入院当日に手術をするので、前日から絶食させてます。 多頭飼いにとって

【猫】繊維肉腫に勝った猫 最終章

手術は無事に成長し、5日の入院を経て退院した愛猫も、キレイに手術痕が癒えて、残っている可能性のある癌細胞を放射線で叩くという仕上げの段階に。前編はこちら。 毛が生えそろってきましたよ 手術の際にごっそり剃られた下半身も、一ヶ月も経つとかなり生えそろってきました。夏で良かったにゃ… 縫ったところは仕方ありませんが、傷の周囲も短い毛が生えてきています。縫い目は痛々しいですが、本猫は全く気にすることもなく、歩くのに少し皮膚が突っ張るような気配は残るものの、それ以外は以前と変わ

【猫】繊維肉腫に勝った猫 事前検査編

繊維肉腫、つまり癌の疑いがあるとして、紹介状を持って大学病院へ。 前回の記事はこちら↓ 最高学府の動物病院へ やって参りましたのは、赤門。 我が家から比較的近くて、高出力の放射線治療が出来る病院として紹介いただけたのが東京大学農学部併設の動物病院でした。 東大なんて、我が人生において、ほとんど縁のないところ。大学受験の時代でも検討すらしたことなく、その後の人生でもくぐったことすらありません(笑)。 事前にGoogle mapで病院の位置を調べていたにも関わらず、あま