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引用のきまり(2)──引用文に誤植があるとき

前回、一字一句正確に記述するのが引用の大原則であると書きました。しかしながら、引用する文章に誤植が含まれていることも珍しくありません。そういうときは、どうすればいいのでしょうか。

この場合も、元の文章を勝手に手直ししてはいけません。誤植があれば、誤植のまま引用するのがルールです。そして、

今後30年のうちに首都圏の直下で大地震が起こる確立〔ママ〕は70パーセントと言われている。

のように、誤植の部分に括弧書きまたはルビで「ママ」と記述します。

英語など欧文の場合は[sic]と書きます。

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「sic」は、ラテン語で「そのまま」「かくのごとし」という意味です。外来語扱いなので、イタリックにします。

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