クリスマスをXmasと書くのはなぜ?
今日はクリスマス。
英語でChristmasと書くのはわかりますが、Xmasという表記もあります。なぜXという字があるのでしょうか。
実はこれもギリシャ語が関係しているのです。キリストはギリシャ語でΧριστός(クリストス)と書きます。ケーχは強い息を伴ったカ行の音で、ラテン文字に書き写すとchとなるのが、Christmasと綴る理由です。また、ケーχはラテン文字のエックスxに相当する文字でもあるので、Xmasという書き方が生まれたのです。
Xmasという表記自体は英語圏にもあるため、日本人が勝手に作ったものではありません。とはいうものの、キリスト教の本場アメリカでは、保守的なキリスト教徒にはかなり不評だったそうです。今からおよそ50年ほど前のことですが、クリスマスからキリストの名を削るとはけしからんとか、未知数を表すXを使うなど冒瀆的だと主張する者が出たばかりか、ユダヤ人の陰謀だとする荒唐無稽な言説まで飛び出す始末でした。
今でもいくつかのメディアではXmasという表記を避けるようですが、それはただ単に略式の書き方だからというだけのことだと思います。
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