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給付金で気づくデジタル化のおくれ

昨年の12月中旬以降、子どもがいる世帯に対して子ども一人につき10万円のクーポンが配布される政策が、よく報道されていました。

所得制限があったり、クーポンのコストがかかったりと、批判の相次いだ政策でした。結局、年内に現金給付になった自治体がほとんどだったと思います。

さて、ほとんどの世帯はすでに給付が終わっているのでしょう。もうメディアによる報道はほとんど聞きません。しかし、一部の世帯はまだ給付金が届いていません。私もその一人です。

多くの世帯は児童手当の口座に振り込まれるということでしたが、公務員の世帯などは申請が必要で、申請用紙が来たのが1月の初旬ごろ。もう2月になりましたがまだ振り込みは終わっていません。

公務員の世帯の多くは職を失ったりするような、コロナの影響を受けていることはないでしょうし、よほどのことがない限り「困窮」していることはないでしょうから、支給が遅れたところで支障はあまりないでしょう。

私もそんなに給付を急いでいるわけではありませんが、さすがに1ヶ月経っても音沙汰ないのはどうなんだろうと思い、コールセンターに電話をしてみました。案の定つながりにくく、数回かけてみてやっとつながりました。話を聞いていると、私が住む自治体は給付までに2ヶ月くらいかかり、給付が決まったら書面でお知らせがいくとのことでした。

私はこの話を聞いて落胆しました。

いまだにマンパワーなのか、いまだに書面なのか、と。

一つひとつ書類を開封し、書類の不備を確認し、データを打ち込み、本人確認を行い、問題がなければ順次振り込みってとことでしょうか。担当している人がどれくらいの人数いるかにもよりますが、まあ時間がかかるでしょう。

いつまでたってもマンパワーで、書面作業でこのようなことをしていることに落胆しました。

マイナンバーカードに収入の情報や、口座情報を紐づけておけば、こんな作業なんて何もいらないはずです。2020年春の一律10万円給付の時にも同じことがあって、ものすごく大変だったはずなのに、一体いつまでこんなことを続けるんだろうか、と思います。

「社会がDX(デジタルトランスフォーメーション)している」なんて話を聞きますが、僕の周り、特にお役所ごとは全然DXの気配を感じません。いまだに書類の提出ばっかり。給付金の議論が沸き起こった際に、「デジタル化の遅れ」が指摘されることがありますが、ブームが去れば下火になります。福岡市の高島市長は下の本でその点について述べていますが、どれくらいの人が意識をしているのでしょうか。

とはいえ、文句ばっかり言っていても仕方がないので、私にできることは、学校から少しずつデジタル化を進めていくことでしょうか。「効率の悪いものはデジタル化する」ということが社会に浸透していくまでどれくらい時間がかかるか分かりませんが、地道にやっていきたいと思います。

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