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私の備忘録

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独学我流で写真を学んでいる私の立場から必読の記事を掲載させていただきます。
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2020年8月の記事一覧

銀座の“ぶーちゃん”

銀座の木挽町に住む 野良猫の“ぶーちゃん” 近寄ろうとすると、 あっという間に姿を消しちゃう。 お世辞にも可愛いとは言えない顔つきで 誰がつけたのかはわからないけど、 “ぶーちゃん”と呼ばれていました。 警戒心が強く ずーっと誰も寄せ付けずに生きていました。 そんなぶーちゃんが 近所で仕事をする心優しいお姉さまと出会って、 変わっていきました。 心優しいお姉さまは、 この銀座の街で生きているぶーちゃんが とても心配でなりません。 近寄ろうとするお姉さまに ぶーち

母の生きざま

いつか母について書いてみたいと思っていました。 けれど どこからどう書いたらいいのか迷い、なかなか書くことが出来ずにいました。 そんなとき、ある出来事が起こりました。 母の人となりを知るに至る出来事がたて続きに起こりました。 その出来事が私を書く気にさせてくれました。 ある日、父の病院の付き添いで母と待合室で待っていたときのことです。 前に座る老夫婦か、話しているのが耳に入ります。「冷房が効いていて寒い寒い」とお婆様がお爺様に訴えかけてます。お爺様はなすすべもなく、ただ

「娘たち」 茨木のり子

茨木のり子さんの詩集を読みました。 職業柄「娘たち」の詩が心に沁みたので書きます。 「娘たち」 イヤリングを見るたび おもいます。 縄文時代の女たちとおんなじね ネックレスをつらねるたびに おもいます 卑弥呼のころと変わりはしない 指輪はおろか腕輪も足輪もありました 今はブレスレット アンクレットなんて 気取ってはいるけれど 頬紅を刷(は)くたびに おもいます 埴輪の女も丹(に)を塗りたくったわ ミニを見るたびに おもいます 早乙女のすこやかな野良着