📕2021.3.7「すぐやる脳」のつくり方

脳を鍛えて、自分を変えて、結果を出せる人になる。
「ぐずぐず脳」から「すぐやる脳」に生まれ変わろう。

１.「脳内ダイエット」という考え方

世間でよく言われている「両立」の二文字。
シビアな現実を言えば、学業と仕事の両立などを本気で目指すことは、思っているより大変です。というか無理ではないかと思う時もある。
確かに、ある程度までは両立できるかもしれないが、本当のプロフェッショナルを目指すとなれば、ある時点で「もうこれ以上は両立できない」と諦める必要がある。
そこで「脳内ダイエット」である。
「何かをやらない」と決めることで、頭の中に「空き地」ができる。
それが脳の仕組みであり、そうして作った「空き地」に、いろいろなアイディアや発想、ひらめきが入ってくると言うことだ。

2.最高の脳内環境「フロー」への入り方

仕事も勉強も集中して取り組む最もいい方法。
それは、脳を「フロー」の状態にすること。
「フロー」とは人や組織が最高のパフォーマンスを発揮できる、理想的な脳や、心の状態のことを指す。
この「フロー状態」とは、不安や焦り、緊張などにより感情が動かず、勝手な意味づけや思い込みに脳が囚われていない状態を表す。
例えば、友達と時間を忘れるくらいに熱中しておしゃべりをすること、仕事や勉強がサクサクできること、これなどはフロー状態に入っているものと言える。
これが「すぐやる脳」を強化するために大いに役立つ。
問題なのは、「仕事や勉強であってもフローに入れるんだ」と認識していない人が多いと言うこと。
仕事と遊びの楽しさは無縁なものだと勝手に思い込んでしまっている。
どうすれば人生をフロー状態で生きていけるのか？
それは「他人を見ないこと」だ。
著者の茂木さんはランナーでもあるので、これをジョギングで例えている。
ジョギングをしているとき、ほかの人が走っているのを意識した途端、ペースが狂ってしまう。
これは仕事も勉強でも、まず目を向けるべき相手は自分自身だということ。
結局、競争しながら、自分をフローに持っていく方法とは、他人を意識しすぎない強い芯を胸に作ることに尽きる。

3.意識と無意識　同じ所作、行動で脳を「無の境地」に

スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグはなぜいつも同じ服を着ているのか。
それは、そうした服選びに使うエネルギーを他の大事なことに使うという、脳の機能にそった行為でもある。
余計なことに脳のエネルギーを使わないで済むよう、いかに脳を無意識モードに持っていけるかがポイント。
意識、無意識というものは、前頭葉の頑張る回路と大きく関係してある。
頑張ることで。疲れたり、ストレスを感じたりする。そのため、いかにして意識が無意識の邪魔をさせない状態をつくるかが大事になる。
「いつも同じこと」をやることで脳の無意識は整えられていく。さらに言えば、力をセーブしたぶんだけ、ここぞというとき大きな力が発揮で切るようになる。

＜感想、刺さったところ＞

ぐずぐずしないで、思い立ったらすぐ行動しようという本です。
読み始めると、だんだん引き込まれていきました。
どんことでも新しいことに挑戦するということは勇気が必要になる。
時には一般常識や固定概念が「抑制」となって、すぐに行動できないこともある。
それでもまずは体験してみる。
常識にとらわれない生き方こそが自分を成長させる。