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親子で意見が異なる時の面倒くさくてかけがえの無い時間

某S足という子どものシューズブランドをご存知でしょうか。

走るのが速くなると謳われている、小学生マストハブな運動靴です。

左回りのトラック競技で転倒することの多い子どもたちを「転ばずに最後まで力いっぱい走らせてあげたい」という思いから、左回りに特化した「左右非対称ソール」という開発をされた、「速く走りたいという気持ち」を応援するシューズなのです。


これは子どもたちに刺さらないはずがありません。素晴らしく対象顧客の潜在ニーズをつかんだ商品で間違いないです。


が、そのザ•戦隊モノ然としたデザイン的にいかんせん自分が子どもにはかせたいシューズとはかけ離れている、、、😭

S足をdisるつもりも毛頭無く、商品アイデアとしてはリスペクトしか無いのですが、こればっかりは親と子の好み、考え方の違い、溝は埋められない、永遠に平行線、子は親の思うとおりにはいかない服飾品代表、ってやつです。


ところで、子どもが毎日着る服は子ども自身が選んでいますか?

勿論年齢にもよりますが、女の子なら3歳くらいからもうこの服はイヤ!これがいい!
とかある子もいるみたいですね。

私も服屋としては、息子に自分好みの服を着せたい!想いマンマンで、子供服はまさに子育ての楽しみです。

息子はまあ8歳男子なので今のところ服に興味は無いですが、毎日着る服は一応自分で選んでいます。

そして息子が選ぶ際のこれはいい、これは嫌、というポイントは、

"色は青系か黒"
  →かっこいい色だと思っている

"アウターは出来る限り着たくない"
  →動きにくいから、邪魔だから

これくらいしか拘りは無いですが、ここにはかなりの強い意思があります。

なので、買う時にも必ず本人に確認を取ってからにしています。でないと着てくれない可能性多々なので、、、。

子どもの日々の小さな選択は、「自分で決める」というトレーニングになり、

自分の好みを知る

自分の感覚を信じて生きる

自分の心地良さ、気分の良さを知る

というとても大切な部分だと思います。

勿論子どもの性格や個人差もあるので、自分では決めるのは苦手、拘りが無いので何でもいい、という子もいると思うのですが、日常生活の日々のちょっとした小さな選択はなるべく子どもに聞いてみると良いと思います。

子どもに選択権をあげる。

忙しい日々でバタバタしてしまうと親が決めた方が早いし効率的だし正解だし、となりがちですが、それを当たり前のように繰り返すと、

お母さんが決めてよ、何でもいいよ、みたいになるのはつまらないし、勿体ないなと思うのです。

でも子どもに服を選ばせると考えられない組み合わせにしたり、親の好みとかけ離れた過ぎた選択をしてこられることも多々、、、😭

そして息子のS足愛に話しは戻り。

幼稚園年中くらいから、自分は足が速くないことに気付き始めた息子。

お友達にも容赦なく遅い遅いと言われます。(泣)

その靴の存在に気付いて欲しくなかったけど気付いてしまい、案の定、速く走れるようになりたい息子の気持ちに火をつけ、欲しい欲しい攻撃についに私は負けてしまい、ずっとサイズアップしながら今に至ります(笑)

一応親好みも考慮した靴も別途揃えて、靴は毎日同じものを履くと悪くなるからね、1日おきに履こうね、と納得させていますが、、、。


子どもと親は別人格なので、もっと大事な場面でも今後親子で意見や方向性が違うことはこの先多々あるでしょう。

意見がぶつかった時、親子でどういう決定をしていくか。

子どもの意志を汲みながら、親の考えも伝えていく。

子どもは自分の意見を言っていいんだ、受け入れられるんだという安心感をベースに持ちながら、親の意見に対してどう考えるか、考えさせていくことも大切なのだと思います。

ただなんでも子どもの言うがまま、ではなく、親子で意見を擦り合わせていくこと。

根気がいるし面倒臭いし、時間もかかるし。

でもこの面倒くさい時間が後々親子の宝物の時間になるのではないでしょうか。








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