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素晴らしきゲーム音楽の世界[4]NiGHTS

今回はセガサターン用ゲーム『NiGHTS(ナイツ)』の音楽についてお話します。

自分が持っているのは最初に発売されたサントラ。今ではパーフェクトアルバムが音楽配信サイトなどで販売されています。


夢の世界を悪夢で支配しようとする謎の生命体「ワイズマン」をやっつけるために少年エリオットと少女クラリス、そして魔人ナイツの三人が旅をするストーリー。

美しく幻想的な世界をめぐり、制限時間内にステージをクリアしながらボスを倒すアクションゲームです。

本作の特徴は、ナイツを操作しての空中飛行。世界を自由に飛び回ることができます。これがとても気持ちいい。ゲーム機が進化したことで可能となった3D技術の強みをいかんなく発揮した作品です。

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ナイツのBGMはとても特殊。プレイヤーがどのようなプレイをしてきたかで、リアルタイムで変化するようになっています。

とはいっても残り時間を気にしながらのプレイなので、印象としては薄いかもしれません。自分も「そうだったっけ……?」とうる覚えです。

しかし曲はどれも素晴らしいものばかり。

各ステージで流れるのは、夢の中にいることを意識づけてくれる幻想的で明るいメロディ。それがボス戦では一転してエレキギターがぎゃんぎゃんとかき鳴らされるノリの良い音楽が多くなります。シビれる!

YouTube-PS3・Xbox 360用 NiGHTS into dreams... 予告 より


お気に入りの曲はオペラで始まり、劇的にジャズロック的なピアノ演奏へと変化する『She Had Long Ears』が好きですね。本作をもっとも象徴するエンディングテーマ『DREAMS DREAMS』これが心にジーンと染みる名曲。

洋画みたいにエンディングで英語の歌が流れるゲームが珍しかった当時。だからこそ感動も強かった気がします。

スタッフロールを見ながら曲を聴いていると「夢での冒険を思い出に刻みながら現実に帰ってきた感」がひしひしと湧いてきました。軽くカタルシスを感じていていたのでしょう。そんな高校時代の一日がよみがえります。

考えてみればゲームをプレイしている間は夢の世界にいるようなものですからね。作品の内容と現実世界が無意識にリンクしていたのかな、なんて思ったり。

大人になると現実を意識することばかりだけど、夢を見てることも大事にしていきたい。

だから起動させれば夢の世界に連れていってくれるゲームを、今でもやめられないのかも……そんな気もするし、それでいい気もします。

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