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高校生の時、私は家出をした。

私は高校生の時に校風がまったく合わず、いじめにもあい、人生で初めて「死にたい」と思いました。

自殺しようと試してみてはやめ、試してみてはやめ。

そんな自分自身に対して恐怖を感じ、突然ママチャリで家出をしました。

夜、見知らぬ神社の軒下で色々考えながら寝袋で寝ました。

そこから行くあてもなくひたすらママチャリをこいで、自分をいじめた奴や通っていた学校の体制に憤りを感じたり、将来への不安を抱いたり、これはこれで精神的な自殺かもしれないと感じたり、死について深く考えたりしながら二日目に気づいたら家からおよそ100km離れた浜岡原発にいました。

映画『太陽を盗んだ男』のように原子力を盗んでやろうかと一瞬思いウロウロしてたのも束の間、パトロールしていた警察にあえなく補導され家出の旅はすぐに終わってしまいました。

その時はお腹が空いていて、警察の方がカレー味のカップラーメンを出してくれて食べたら、なんだかとても美味しくて涙が止まりませんでした。

家に帰ったその後、私は高校を転校し無事卒業。大学へと進学したのでした。

今思えば自殺の方を選ばなくて良かったなと思っています。突発的であれ家出の方を選んだ当時の私を偉いぞと褒めたいです。

そして、今でもカレー味のカップラーメンを食べると家出の旅のことを思い出すのです。

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