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これは何の試練?

1月末からとにかくフワフワした日々が続いていた。
息子の受験が終わって、学年末テストが終わって、卒業遠足が終わって、卒業式も無事終わって…
だけど卒業式が終わっても部活動がまだ残っていて、先日ささやかな定期演奏会が実現し、これを最後に中学校一連の行事がすべて終った。
やっと「卒業」という言葉が、我が家にストンと降りてきて、高校へと気持ちをシフトすることができるようになった。

「卒業」という言葉が、頭の中で頻繁にチラつくようになった、さかのぼること3ヶ月前。自分の中でカウントダウンしていたことがある。
それは、日課となっていた靴下の汚れ落としだ。

思えば、中学生の親になったんだなあ…と実感したのはこの靴下洗いだった。おろしたての白い靴下でも、容赦なく1日でゾーキン色になって帰ってくる。白い体操着も然り。見事にベージュに染まった体操着や靴下のドロを毎朝せっけんでゴシゴシ落とす日々。私はこの作業が本当に嫌で、慣れないうちは、本当に泣きながら洗っていた。

そんな靴下洗いは、中学生活が終わりに近づくにつれ、あと少し、あと少しと自分に言い聞かせ、頑張った。
「高校の靴下は黒」という日を夢見て!
(黒なら汚れ落とししなくていいのかよ、というツッコミは無視)

合格発表のあとの制服採寸の日。
業者のおばちゃんが言った言葉に耳を疑った。
「靴下は白ですからね、その辺に売ってるやつテキトーに準備してください」

私は目の前が真っ暗になり、多分3回くらい、白?白?白?と聞き返したと思う。そのたびにおばちゃんは、ニコニコしながら「はい」と答えてくれた。だって、何?女子のハイソックスは黒ですよね? わけわかんない。なんで男子白? 黒でいいじゃん。と頭の中で言葉を繰り返しながらもう、心は号泣だった。

あと3年?あと3年靴下洗いが続く…。これに早朝のお弁当づくりが加わるなんて、何の試練だ。
だれか使い捨ての白い靴下発売してくれないですか?マスクみたいなやつ。と、入学を間近にジタバタしている自分がいる。

と、ここまで書いたところで名案が浮かんだ。
高校生だもの、本人にやらせればいいんだ。お風呂入る時靴下持って入って、自分で洗ってもらおう!
いいこと考えた〜!やったー、やったー。
気持ちのアウトプットって大事だなあとつくづく思った。解決策がみつかるなんて、Note 最強である。

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