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これを報われないと思う私は贅沢なのか

やることが多すぎて数週間に一度は「もう無理!」と、やりきれない思いに襲われる。
キャパシティが狭いのか、はたまた詰め込みすぎなのか、仕事に家事に育児(といっても、もう高校生だけれども)にいっぱいいっぱいになり、そうなると最近は、カラダに力が入らなくなり寝込んでしまうという状況だ。
自分に「脳を休ませろ」と言い聞かせ、Spotifyでよく眠れる音楽というやつをかけて横になる。昼間2〜3時間爆睡してなんとか復活する…という作業を最近は繰り返している。更年期真っ只中の濃霧の中、我が子が成人するまでのあと少し、持ちこたえる自信がまったくもってナッシングだ。
ひとり親のみなさんは、どうやって自分をコントロールしているのか、聞いてみたい。

多分私は欲張りなのだ。
あれも、これも、やらないと気がすまない。
自分にとってのフラットでいられるモードというのがあって、そこから少しでも外れてしまっていることがあると落ち着かない。
なので、家事にしても「後でやればいいや」がない。ここまで片付いてないと嫌。1週間、この日は掃除、この日は植木の手入れ、この日は買い物、それが達成されないと嫌。一日のスケジュールも朝の時点で立て、それが達成できないと、もう落ち着かない。
以前お世話になっていた心理カウンセラーさんに、「多分通常の人の3倍はやることを詰め込んでいる」と言われたことがあったっけ。少しは工夫して減らしてるつもりなのだけど、どうにもこうにも、やることはなくならない。でも、いろいろやることがあって、それに取り組んでいるのが私は好きで楽しいのだ。矛盾しているかもしれないが。

と、ここまでなんとなくカッコよく書いたが、これはグチだ。
ひとり親とか、ワンオペ育児が大変とか関係ないのだ。
昨日のことだ。
朝4時に起きてお弁当をつくり、ちょっと手のこんだものを作って自己満足していた。切り干し大根の煮物とか、ピーマンの肉詰めとか、トマトのマリネとか…今日は自信作!と息子を送り出して、上機嫌だったのだ。

そんな気持ちが一転したのは夕方のことだった。
息子が「もう、今日は最悪…」と、身長が半分になるくらい肩を落として帰ってきた。学校へ行く途中のどこかで弁当箱をなくしたという…。さらに、今朝の集中豪雨で制服びしょ濡れ、そして自転車の鍵をなくすというトリプルパンチだ。

私は、落ち込んだ息子に、
「今後同じこと繰り返さないようにする。失敗を糧にしろ。」的な、親として100点満点では?というような完璧な励ましをし、さらに「元気だぞう!」と、『びっくりドンキー』で300gのハンバーグをたらふく食べさせた(まあ金曜の夕飯、面倒くさかっただけだけれども)。

帰宅する頃には、もうなくしたお弁当箱のことなんて忘れてしまったかのような息子。単細胞め。羨ましい。

ところが私はと言えば、じわじわくるタイプだった。夜寝床につく頃からモヤモヤしはじめ、朝起きても、その気持は収まらない。警察の遺失物窓口や鉄道の忘れ物窓口…手をつくせるだけ探したがやはり見つからず、カラダに力が入らなくなって今日は3時間ほど寝込んだ。そして、新しい弁当箱を買いに行って、帰ってきてこれを書いている…。

□ 家のカギ
□ ステンレスボトル(新品)
□ 自転車のカギ
□ 弁当箱(保冷バッグも)

この1年息子がなくしたものリスト。合計でいったいいくらになっているのだろう…

来週からのお弁当づくりのモチベーションが保てるか心配だ。
そして、あの自信作のお弁当、どこかのお昼ごはんに困っていた方の手もとに渡り、美味しく食べていただいたことを願う。凍ったゼリー飲料も入っていたよ!
そんな風に考えないと、ホントもう、報われない…。


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