Vol.84 算数の授業デザイン
今日は朝から算数の授業を見つめ直す機会をいただきました。どうしても算数に対してモヤモヤしており、違和感を抱えながら授業を進めています。
まずは、これまでの自分の成長過程を見つめてみました。
1年生から5年生まで持ち上がり、昨年度もう一度5年生を担任しましたが、ここまでの自分の算数の授業への向き合い方を振り返ってみました。
先生になった頃はとにかく面白い算数アクティビティを探すことに一生懸命になっていました。
たとえば、
このようなアクティビティを通して算数を学ぶ、楽しみながら学ぶということを大切にしていました。ただ、これだけじゃダメだと、もっと見方・考え方を子どもたち自身が意識しながら学ぶことを大切にしないといけないと考えるようになったのが4年目のときです。
図形の提示の仕方や発問など、教師からの仕掛けや働きかけを意識して授業を構想し、対話の生まれる場づくりを大切にするようになりました。自分自身、この時期ぐらいから算数の学び、教材研究、見方・考え方にこだわるようになっていきました。
ただ、
アクティビティでの楽しさをつくり出しているのは教師であること
教師による発問によって子どもたちが見方・考え方を働かせていること
子どもたち一人ひとりの学習過程を捉えずに授業を構想していること
このあたりに違和感を抱いていました。そのときに出会ったのがこの本です。
この本を読み、単元全体を通して学ぶということを知り、子どもたちが1時間と1時間の学びをつなげること、単元と単元の学びをつなげることを大切にしたいと思うようになりました。
1時間で解決する、理解するのではなく、単元全体を通して「知ること」「分かること」「使えるようになること」を目指すようになったので、1時間の授業ごとに意識するところが変わってきました。
1時間目は、今、知っていることと向き合う時間をとったり、単元全体での学びを意識できたりするような展開にしたいな
2時間目は、この単元で焦点化するところ、一人ひとりがこだわって追究したいところを見つける時間にしたいな
3時間目以降は、自分で焦点化した課題に対して向き合う時間にしていこう
最後の時間は、全体で「知ったこと」「分かったこと」「使えるようになったこと」を聴き合うような場をつくりたいな
みたいな感じで、単元全体を通して学びを深めていくことを目指すようになりました。
ただ、まだまだ子どもの学びを見取るというところには課題があると思っています。
今日、朝一緒に考えてくださり、今、自分が考えていることは、
他の教科ではできていることがどうして算数でできていないのか?
算数における見取りとは何を見取ることなのか?
式で表現するから見取りにくい
見方・考え方を働かせる、使うという過程が充実するには?
結局、算数を学ぶとは何を学ぶことなのか?
まずは、もっと「本当に自分が大切にしたいこと」とは一体何なのか、ここをちゃんと考えておくことが大切だと思いました。
きっと「自分の考えをつくること」「ちゃんと考えること」「じっくり考えること」とか、こういうことを大切にしたいんだと思うんです。そのために、算数アクティビティを通して興味をもったり、発問や問題提示をこだわることで考えたくなる仕掛けをつくったり、単元全体を意識することで考えやすくしたりしているんだと思います。
考えたくなる仕掛け
考えやすくなる場づくり
考えが深まる教師の出
このあたりを意識しながらもう少し算数の授業改善に取り組んでみようと思います。
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