Vol.27 教材研究「想像力のスイッチを入れよう」④

A「これはなんですか?」
B「これは何の形ですか?」
C「これは何の形に見えますか?」
 AとBは、教師の内にあることを子供に捜させる。収斂的で指導的である。これに対してCは、子供の内にあることを教師が引き出して伸ばす。拡散的で支援的である。イメージが広がり、発想が豊かになる。

嶋野道弘(1996),生活科の子供論ー1人1人が輝いて見えますかー P120

 いよいよ、今日が「想像力のスイッチを入れよう」の6時間目です。最後の時間です。今日までに教材文をたくさん読み深め、一人ひとりその子らしさあふれる考えを出してきています。今日はそんな一人ひとりの考えを全体で聴き合えるような場にできたらいいなと思っています。


6時間目 板書計画

 昨日まで、一人ひとりの追究を追いかけてきました。今日は朝から「全員が発表したときに、どんな板書をするかな」と考えながら板書してみました。想像の世界で一度授業をしてみた感じです。板書計画を立てるにあたって、あらためて1時間目からの一人ひとりの追究を読み直してみると「考えが変化してきているな」と感じたり、「ずっとこの子にはこの軸があるな」と発見したり、とてもおもしろかったです。

 ただ、本時に向かうにあたって発問を含めた教師としての振る舞いが大切だなと思っています。決してなにかを強制するような場、植え付けるような場、引っ張り出すような場にしてはいけないんだろうなと思っています。ですが、一人ひとりが発表するときになにを話したらいいのかがはっきりと分かり、聴いている人にとってはあれこれ考えを広げ深めるような場にはしたいです。これは、その場、その瞬間での振る舞いが大切になると思っています。とても難しいです。まだまだ完璧にはできません。

 ただ、1回授業を想像したことで落ち着いて一人ひとりの声を聴くことができるんじゃないかなとか思っています。あとは、絶対出てくる想定外を楽しむみたいなスタンスで今日はやってみます。


 一人ひとりを丁寧に見取っていくことで、「すごいな」「おもしろいな」「素敵だな」と感じることが3学期になるとより一層増えてきました。もっとたくさん知りたいです。

もしかしたら、これまで見れてないことが多かったのかも?

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