単元レベルでの授業づくりが大切 第90回e-cala cafe

小学6年生算数:並べ方と組み合わせ方
この単元で子どもたちと考えていきたいのは、落ちなく重なりなく、起こりうる全ての並べ方(組み合わせ方)を見つけることです。

教科書は、問題が提示された後、すぐに1番目が固定された時の並べ方がいくつあるかに進み、その後、表や樹形図が示されて、起こりうる全ての場合を整理していく流れになっています。

子どもたちに感じてほしいのは、樹形図を使うとより落ちなく重なりなく起こりうる全ての場合を見つけることができることです。
まずは、
問題が提示された後、それぞれが自分たちの力で、何とかして起こりうる全ての場合を見つける時間を確保することが必要なのではないかと考えます。

①思いついた並び方を片っ端から書いていく子
②頭文字だけを書いて整理していく子
③表にする子
④樹形図を使う子

などなど、それぞれがそれぞれの方法で何とかして落ちなく重なりなく、起こりうる全ての並べ方を探そうとすると思います。
①の子にとっては、頭文字だけ書くことも発見ですし、②の子にとっては、表にすることも発見だと思います。
様々な方法が混在する中で、より落ちなく重なりなく起こりうる全ての場合を見つける方法はどれなのかを子どもたちと検討していくことが大切なのだと思います。
そうすることで、樹形図という方法が見やすく、整理しやすいもっともよい方法だと気づいていき、先人が見つけ出したこの方法に感動するのだと思います。

毎日授業を行っていく中で、1時間1時間の授業をこなしていくことで精一杯になってしまい、本時で身につけなければならない事項にのみ注目しがちですが、本当に大切にしなければならないのは、その単元でどんな見方・考え方を身につけなければならないのか、どんな資質・能力を育むのかをしっかりと整理することが重要だと思います。
単元レベルでの授業づくりをした上で、それぞれの時間の内容を検討していくことで、最終的に辿り着きたい場所へ導くことができるのだと思います。

単元に入る前に、単元レベルでの授業構想を練っておくことで、1時間1時間の授業が点ではなく、線でつながり、毎時間の問いも精査されていくのではないかと思います。

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