子どもたちの困り感を見取り、立ち止まって、寄り添う 第89回e-cala cafe

今回参加してくれた先生の話です。
小学5年生の算数の授業でのエピソードです。

2mを3等分したうちの1つ分は何mですか?
という問題に取り組みました。
分割分数と量分数が頭の中でごっちゃになってしまい、2/3mなのか、1/3mなのかはっきりしませんでした。
2時間かかって、2mを3等分した1つ分は、1mを3等分した1つ分が2つだということを理解することができました。が、その後、4mを3等分したうちの1つ分は?と聞くと、また混乱し、そこでも時間をとってしまいました。
また、
次の時間に、2/6+5/6は?と聞いたところ、7/12と答えた子が数人いました。
本当は先に進みたかったのですが、立ち止まって、再度、同分数の足し算について説明をしました。

この先生のお話には、とても大切なことが含まれていると思います。
2mを3等分したうちの1つ分について考えた後の適用問題として提示した4mを3等分した1つ分で、混乱した子どもたちの様子を見て、立ち止まり、子どもたちの寄り添っています。
また、2/6+5/6でも、7/12と答えた子どもたちの実態を見て、4年生の問題ですが、立ち止まって、子どもたちに寄り添っています。

子どもたちの困り感を見取り、立ち止まって、寄り添う
これが大切なのだと思います。

この繰り返しが、子どもたちの中に「この先生は、僕たち私たちのことを考えてくれる人だ」という実感をもたせていくのだと思います。
今回は算数の授業についてお話してくれましたが、きっと日々の学校生活で常に「子どもたちの困り感を見取り、立ち止まって、寄り添う」を実践しているのだと思います。

子どもたちから信頼を得るためには、子どもたちの困り感を見取り、立ち止まって、寄り添うことが何よりも大切なのだと思います。

#教育 #授業 #子ども #小学校 #e -cala cafe

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