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児童図書から学んだ認識する生物

先日、市立図書館で児童図書を漁っていました。

というのも、「認識する生物」に関する研究のためです。

「認識する生物」とは?という方はこちらをご覧ください。


認識する生物と教育の関係性

私は、人が生物と認識するのは、その人の経験に基づいている可能性が高いと考えています。

私たちは見たことのない生き物を見た時、「猫っぽい」とか「鳥っぽい」など過去の経験をもとに判断していると思います。

それゆえ、「非生物を生物のように認識することは経験に依存しているのではないか」と考え、ファンタジー性の溢れる児童図書へと目を向けました。


対象年齢と内容の相関

さまざまな児童図書を見ていいく中で、対象年齢と内容の傾向が見られました。

比較的小さな子供、特に幼児向けの本は、キャラクター性の高い本が多く見られました。これらの目的は、豊かな感性を育ませるため、あらゆるものをキャラクター化しているのではないかと考えました。

生物と非生物の割合ですが、圧倒的に生物が多いイメージでした。しかし、少なからず非生物をキャラクター化したものも存在しました。

生物の例として、猫、トカゲ、フクロウ、おたまじゃくし、犬、ピーマンなど

非生物の例として、鍋、時計、プリン、太陽、地蔵などがありました。

一方、対象年齢が上がるにつれ、ストーリー性や、ストーリー以外のジャンルに重きを置いているものが多い印象でした。


児童図書全体の印象

マクロな観点から見ると、全体的に生物・非生物関わらずキャラクター性を持たせ、ファンタジーを形成いる点では多くの作品に共通していたと思います。

非生物を生物として見る価値観の基盤とまではいかないものの、豊かな価値観を受け入れる教育をこれらから感じました。


余談ですが、大学生が児童図書を本気で漁っても案外大丈夫でした。

児童図書を見直すと意外な気づきがあるかもしれませんので、皆さんもやってみてはいかがでしょうか。

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