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どうして私は美術鑑賞が趣味になったのだろう(その1)

なぜ美術鑑賞が趣味になったのか。そしてなんで美術検定なんて受けようと思ったのか。そのことについて話をしたいと思います。

私の場合、理由は単純です。昔、埼玉県の北浦和というところに暮らしていました。ここに、埼玉県立近代美術館があり、近道だったので毎日この美術館の中を横切って通勤していました。

加え、勤務先もその当時は東京駅近くで、オフィスの近くにブリジストン美術館(現アーティゾン美術館)がありました。

美術には大して興味もなかったのですが、さすがに毎日埼玉県立近代美術館の横を通っていると3年目くらいにさすがに興味が出てきたこと(黒川紀章のメタボリズム建築カプセルを毎日見ていたら、さすがに興味がわく)ブリジストン美術館で昼食後のコーヒーを飲むようになったこと、これらが合わさり、次第に美術に興味が出てきました。(完全環境から入るパターンですね)。ちなみにこの美術館、1回の入場料が700円、年パスが2000円という破格の料金体系でした。

それまで、出張でNYやLONDONに行くことがあったのですが、休日もあったにも関わらず当時興味がなかったので美術館を一つも回っていない(!)という時間の使い方をしてしまったのが残念で仕方ありません。なので、MOMA,メトロポリタン、テート、大英といったところも行かず、あーもったいない。でも興味が無いというのはそういうことですね。

某有名進学校(T大に何人も入る有名校です)の卒業生でもある知人が言ってましたが、美術の授業は国立西洋美術館に放り込まれ、何もしなくていいからそこにいろ、という指導だったらしく。しかしながら、しばらくすると印象派の画家の見分けがつくようになっていたそうです。本物を見続けることによって(そういう環境に放り込まれると)次第に(何人かは)興味が出てくるんですね。

というわけで、「環境」は致命的に重要ですね。






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