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これぞダブルスタンダード、さいたま市は核兵器禁止条約に真摯に向き合え

「怒りが込み上げてきました」

 2月議会の予算質疑で本市が行う平和推進事業について、今年1月22日に発効された核兵器禁止条約に基づく取り組みはあるのかという質問に「ありません」との答弁が。これだけならまだ想定内でしたがそれに続く答弁が許せませんでした。

竹腰 「この事業の目的に『平和都市宣言に基づき核廃絶と恒久平和の実現に貢献する』とあるが、核兵器禁止条約を踏まえた取り組みはありますか?」
市 「現在は考えておりません」
竹腰 「私がおこなった一般質問で市は『平和首長会議の出した公開書簡と同じ認識です』と答弁しています。その認識が同じと答えた公開書簡では『核兵器禁止条約が核廃絶に向けた確固たる国際規範を制定するものであるとの認識を広めるための努力を行います』と書かれています。やらないとまずいんじゃないですか?」
市 「戦後75年経っているので、若い世代の意識を醸成することに重点的に事業を進めます」

 私が特に許せなかったのが「若い世代〜〜」の答弁です。この言葉をそのまま聞くと、これまで行ってきた核廃絶運動は「古い」と捉えられかねません。もしこの答弁を広島や長崎で言ったら大問題になるのではないでしょうか。もう少し経緯を丁寧に答弁するべきです。

 さらに、「若い世代が云々」と言うならば、今年の1月22日に発行されたばかりの核兵器禁止条約とともにこれから先、人生を歩む若い世代にこそ、この条約の持つ意義をしっかり伝えるべきです。

 これまで議会で繰り返し核兵器禁止条約について取り上げてきましたが、質問するたび「架け橋が〜」「核保有国が〜」と政府答弁をそのまま答弁する市の姿勢に辟易としていましたが、一方で平和首長会議に参加し、平和都市宣言をしたことを声高にアピールしてきました。
 「参加し宣言することに意義があり、中身は知らん」と言わんばかりの姿勢や都合が悪くなると知らん顔をするその姿勢こそが「ダブルスタンダード」です。

ほんとみっともないですよ。


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