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2020年12月23日踏切の町 鶏屋の聖夜

六時半。出勤。いつものようにシラスでゲンロンイベント見ながら、少し早めに店作業開始する。

八時。朝食のため自転車で帰路。しかし踏切でつかまる。こんなにつかまるのは久しぶりで、実に二十分間遮断機は下りたままだった。だったら自転車を店に置いて歩いて駅を通って南口に出れば良いではないか、という声が聞こえてきそうだが、同様のことは待ちぼうけしている時に何度も考えた。しかし何故かその行動に移せなかった。ここには独特の心理が働いていて、同じく足止めを食らっていた十数人の中学生も同じように思っていたはずだ。「さすがにそろそろ開くだろう」という期待が裏切られる度に次の期待に更新され続ける。そしてそこを離れた途端に開いたら離れ損ではないか。そんな事をしている間に時間は経過していった。

人間には意地をはる時というのがある。それが今だった、ということだ(キリッ)

夕方。今日は少し暇だった。なので明日からのクリスマス営業の準備。鶏屋のクリスマスはもも焼きを売りまくる日だ。それは幼少の頃から変わらない。今は僕が製造の主体の1人になっている事が子供の頃とは違う。

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