2023年6月16日(金)

ベイスターズ負け。
ロッテ益田が通算200セーブ達成。
先発濱口の乱調に尽きるゲームだった。
そういう意味では2点を取った流れについては良い采配が取れていたと言える。
交流戦優勝してほしいけど、あくまでリーグ優勝を目指しているのだから、じっくり戦っていって欲しい。
日ハムは相手が左投手であることを逆手に取って、ツーアウトからのダブルスチールで取った得点が決勝点になるという面白い試合だった。日ハム上沢、中日小笠原の締まった投手戦で見応えあるゲームやってた。元DeNAの中日細川は今日も先制ソロ本塁打を打った。

東浩紀「観光客の哲学 増補版」がゲンロンから届いた。この本は2017年に刊行された「ゲンロン0 観光客の哲学」に大幅加筆修正されたもの。新作部が多分にあるとのことで、届くのを心待ちにしていた。今読んでる本があるので月曜くらいから読み進める。
観光客の哲学は僕の人生観を変えた書物。読んで勝手に感銘を受け、勝手に豊かになってる。
そういえば株式会社ゲンロンの社員さんが買いに来てくれた。哲学と焼鳥。串刺しに出来る何があるかは定かではないけど、こうしてゲンロンさんと関係を持てていることを誇りに思っている。

「土偶を読むを読む」を読んでいる。
竹倉史人「土偶を読む」がとても面白かったので、論争から生まれた本書を読まないわけにはいかんと思って購入したが、読み進めていて今のところ余り面白くない。
本を作る動機が、他者の説にツッコミを入れるという事でしかないのが主な理由だと思われる。
考古学の常識に沿わないという事を言いたいだけで、積み上げた研究の苦労は語れど面白さには繋げられていない。そうではないのだろうけど語りは完全に揚げ足取りに見えてしまう。以前に某作家が書いた日本の通史に
歴史家が専門の実証の面からツッコミを入れるというムーブがあったが、それと似ている。
土偶の専門家は竹倉史人説がきっかけで語りの回路を獲得したのだから、相手の説の間違いを指摘したり、その説を面白いと言った人をバカにしたりするのではなく、自分たちが思う“本当の”面白さを生き生きと語る本を出されたら良いと思う。
とりあえずまだまだ序盤なので読み進めるが、面白くなるのだろうか。
ちなみに竹倉史人「土偶を読む」はとても面白い説というスタンスで捉えていて、これがこれからの土偶の常識だ!なんて思ってはいない。あくまで魅力的なひとつの説。そのくらいの距離感は読者にはあるのではないか。「土偶を読むを読む」の筆者はその知性に信頼を寄せられないのかな。読者を舐めちゃいかんよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?