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農業と私

Instagramで、ついつい長文にしてしまいがちだからnoteをはじめて、こっちにもっと『思い』とか『背景』をまとめたいなと思っています。

最初の投稿を読んで頂けて、反応があると、次も書きたいなという気持ちになりました。
ありがとうございます。

私の経験や考え方は、万人の役に立つものではありませんが、もしかしたら
どこかの誰かの何かのタイミングに、お役にたてるかもしれない。のと
自己分析も兼ねて、続けていけたらなと思います。

さて、本題

非農家世帯で育った私が農業に興味をもったわけ。

農業大国、北海道出身ですが
私が育ったのは観光地として有名な小樽。
農協なんてみたこともなかった。
漁連のビルは運河の近くにあったのは記憶があるのですが…

どうやって育つと農家になりたくなるのか。

なんで農家になったの?


よく聞かれる事。そのうち半数くらいは、
いいよね~農家!その決断羨ましいって言うってくれるのは、だいたい女性なのも
なんだか面白い傾向。
(これについても、またこんど
女性と農業について私なりの見解をお話ししたい。)

近所の農家のおばあちゃん達に、義父が私を紹介するときに、
「これからあと継いでもらう」って話すと、
「よかったな~!いや~よかった!えらい。えらい。」ってね
なんにも出来てないのに褒めてくれる(笑)
が、極々一部の年配ご婦人からは
「大学までいかせてもらって、なんで農業なの。もったいない」って、私の親は逆に応援してくれてますがといいたいけど、面倒なんで笑って流す事もあります。

ところで、「なんで農家になろうと思ったの?」って質問には

大学生の時に農家のアルバイトに行ってて楽しかったから
それから、いつか農業したいなと思っていた。

これが、農家をしたいと思った始まり

まさか、農家のおうちに嫁ぐと思っていなかったけど
大学2年、3年と夏休みに農業バイトにいく機会がありました。
(アルバイト先と夫は全く関係ありません)

大学が江別市にある酪農学園大学で…と話すと
だからか~って、話し終わってないのに納得される。
そこは、まだ。
納得ポイントじゃなくて
そもそも、農業には関係ない食品科学を専攻していたので、大学でもつなぎはつかう事のない授業。むしろ白衣。
他の学科酪農学科や農業経済科学、獣医学部は、酪農実習というのがあって、部活入っていると先輩達がいった酪農家さんの所に紹介で代々いったり
授業でもつなぎで移動しているのはよくみた。
私達、食品科学科は、酪農実習がないかわりに工場実習というのがあって、2週間乳業系か肉系の工場での製造実習に行かなきゃいけないのです。

なので、大学名だけで納得されると
違う違う!となる。
(食品科学科は今なくなり、栄養系の学科にかわっている。)

では、なぜ農家のバイトに行くことになったかというと
当時、コンビニの早朝アルバイトを先輩の紹介で週2でしていたから、朝が苦手な私も、やればできるといわんばかりに
早起きできる生活だった。
どこの学部の院生だったか忘れたけど、農業バイトの窓口になっている人がいて
部活仲間が農業バイトにいった話しをしていた。
夏休みバイト週2じゃ暇だし私も行きたい!って、紹介してもらった。

送迎もしてくれるというから、車がなかった私も遠くの畑にいけたのです。

大学2年夏休みの主な仕事内容

  • 大雨でだめになったキャベツ畑のマルチ回収

  • にんじん畑の雑草とり

  • にんじん収穫

  • じゃがいも収穫


2年の夏はこんな仕事をして、3年の夏もバイト希望で連絡をした。ただ、3年の時は送迎なしもあるという事でしたが、一先ずスタート。

朝から、夕方までのバイトが続く農家さんでは、ご自宅で昼ごはんまでだしてくれて、更には昼寝していいよって、昼は少しゆったり。そして、夕方まで。
一人暮らしだったからごはん出るのはとっても助かる。

ドライバーがいない時も、「来れる?」って聞かれて、時々自転車(ママチャリ)で野幌総合運動公園のプールに友達と泳ぎにいくのも(水泳部だったから)、30分以上かかって行っていた。
同じような距離だし
「行けます!」って言って、コンビニバイトのない日は農家行って、お昼ごはんもご馳走になりながら昼寝もしながら働いていた。

そこの農家さんに作業のお手伝いにきていた
、やたら小綺麗にしている奥様(マダム)に気に入られ
「ここの仕事終わったら、次
うちの土地貸している農家でバイトしたら?」と誘われた。

そのマダムともう一人の奥様、2人とも当時50代後半?60手前?なかなかな年齢にさしかかっていたけど
お化粧バッチリで作業していて、私が日光湿疹でぶつぶつしだしたら、
ちゃんと日焼け止め塗らなきゃだめよと怒られた。どこかの農協の支店長の奥様だということを後で知り、なるほど。
サラリーマンの旦那さんで、奥様は近くの農家でお手伝い。
貸す土地もあるから不動産収入もあるわけですね。

マダムの紹介で行った農家での仕事は
ミニトマトの収穫とパック詰め

そこには、老夫婦のアルバイトがいましたが、地主からの紹介という事もあり、
地主の言い値で私の方が時給がよかった。
マダムからも、あの夫婦には建前上、時給の話しはしないんだよ。と言われていた。

でも、どうやら老夫婦に金額ばれてて、嫌味を言われたけど基本的に私は一人作業だからきにしない。
ラジオ聴きながらやってもよかったから
1日中、北海道のFM局NORTHWAVEの番組を聴きながら
お昼休みは、木陰でまったりと。
夕陽が沈みだす頃に仕事を切り上げ
山を眺めながら
いいな、この自由な生活。って
農業というよりは、
農業しながらの一人マイペースな日々に惚れ込んでしまったのでした。

帰り道に、マダムの家庭菜園の畑があって、よっていきなさいっていわれて
お菓子とジュースをもらって、マダムとおしゃべり。

「あんた、農家の嫁に向いてるよ」
と言われた。
なかなか、毎日自転車ではるばるきて
仕事する人いないからって言われた事が
妙に心に残っています。

そうか、私農家の嫁に向いているのね。って
その時は、「へ~」って位だったけど。
ずっと頭の片隅に、その時話した事が残っています。

帰り際にいつも、マダムの家庭菜園からお土産を頂いていた。

採れたて枝豆がこんなに美味しいなんて!!
枝豆の美味しさに感動したのは生まれて初めて!!
他の野菜も美味しくて、農家になれば
こんなに美味しい野菜が食べれるなんて幸せだな~と、更に農家への魅力が増した。

マイペースに空とか山を眺めながら、
毎日美味しい野菜が食べたい。
ぼんやり描いていた、しかも甘い希望
農家の厳しさなんてわかってない

これが、私が農業に最初に魅力を持ちはじめたきっかけ。
農家育ちでもない、農業に元々興味があったわけでもないけれどアルバイト先で新たなアルバイトを紹介してもらい
アルバイトなのに自由にマイペースな農作業と自然の景色を楽しませてもらった。あの経験がなければ、今の私は農業をやろうと思っていなかったはず。

いざ農家に転身しようとするまで20年もの
期間を挟みます。ながっ!!!!
ここまで来るまでは、また色々と。
また今度。

今日も、最後まで読んで頂きありがとうございます。

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