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ドイツにおける職業訓練と教育システム
ドイツの教育制度は複雑で、日本のように、小学校→中学校→高校→大学と1本柱で進んでいくものではないために若干わかりづらいところもあるが、どのタイミングで職業訓練を受けるのか。開始するタイミングを図にしてみた。
職業訓練開始のタイミングはピンクの部分で、一番はやくて基幹学校終了後。
ドイツでは、4年生の段階で成績によって、Gymnasium(ギムナジウム) 、Realschule(実科学校)、
ドイツの職業学校〜金細工師編
日本から、「職業学校に入学するにはどうすれば良いでしょうか?」という問い合わせが来ることがあるが、
いわゆる「職業学校」とは、デュアルシステムのなかで職場での修業と並行して「見習い生」が行くところであるので、この「職業学校」のみに通う事は出来ない。 よって、入学資格は、「職人養成をしている企業に『見習い』として就職していること」になる。
金銀細工師の職業学校の科目を紹介しよう。
専門テクノロ
ドイツで金細工職人になるには
ドイツで、Goldschmied(金銀細工師)の職人になるまでのみちを追ってみようと思う。
まず、職人になるみちは二つ。
1つめは、ドイツのデュアルシステムに則った職業訓練*をうけ、職人資格試験に合格するコース。(デュアルシステム参照)
金銀細工師の修業期間は他の職種より長く、3年半。
2つめは、専門学校(公立)に通って卒業試験に合格するコース、である。
(公認の専門学校の卒業証明は、職人資
ドイツの教育システムは複線型
ドイツでは小学四年の段階で成績によって振り分けられて、進学先も専攻(理系文系など)も決まるのだが、よく日本の方々に、「小学生の頃にその後の将来をきめられるんじゃ、それはあまりにもかわいそうなんじゃないんですか?」と言われる。
たしかに、小学四年生、10歳くらいでその後の人生を左右する決断をしなければいけない、、、というのは酷なように聞こえるが、これは進路の道が直結、単線型の日本をイメージして
ドイツのデュアルシステム
簡単に、ドイツのデュアルシステムについて説明したいと思う。
ドイツの教育制度の中でも特に特徴的な部分が職業訓練制度だと思うが、これはデュアルシステムとよばれるシステムで行われる。
職業学校で専門的な知識を学び、それと並行して実際の職場で実践面を直接身に付けていくというシステムで、学校での教育と職場での教育が並行して行われることから、デュアル、二元制、または二重制とよばれるものである。
一般的
ドイツのマイスター 基礎用語
私の職業は、「Goldschmiedemeister」
日本では、「ドイツ国家公認宝飾細工師マイスター」と訳して使っている。
「Goldschmied」とは直訳すると、「金鍛治」
要するに、貴金属でジュエリーをつくる伝統工芸で、ドイツの手工業の一つである。
製パン、肉屋、屋根工、大工をはじめとする130以上の職種は全て国家資格であるために、資格を取らないとその職業にはつけない。
この手工業を支