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書店/出版社ピックアップ #5

今回も引き続き特色のある出版社として、映画とアートに強く、魅力的な本をたくさん出版なさっているフィルムアート社さんを紹介します。

出版されているものの専門性が高いことは無論ですが、一冊一冊のデザインも素晴らしいものが多いので、大好きな出版社のひとつです。

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上の写真をご覧いただくと(ちょっとピンボケですが)背表紙の企業ロゴが三種類あるのがお分かりいただけるでしょうか。書店でフィルムアート社さんに注目する際には、そういった差異を念頭に置きつつじろじろ探す楽しみもあります。

残念ながら私はあまり数を持っていないのですが、ケヴィン・ロビンス『サイバー・メディア・スタディーズ―映像社会の〈事件〉を読む』(田畑暁生訳、2003年)や先に紹介したロージ・ブライドッティ『ポストヒューマン―新しい人文学に向けて』(門林岳史監訳、大貫菜穂他訳、2019年)は論文を書く際に大変お世話になりました。『現代写真アート原論』はまだ出たばかりなので、機会があれば新刊本の紹介で扱いたいと思います。いずれにせよ、どの本もみな特徴がはっきりしていて魅力的です。特に映画好きな方などは、ぜひ上記のオフィシャルサイトを覗いてみてください。

幸いなことに、なんといまちょうどフェアをなさっているとのことです。

当該ページの下の方を見ていただくと、セット本がセールになっていたりして、これはすごく欲しいですね!

先にLIXILが出版事業を終了するというニュースについて書きましたが、専門性が高く、かつ装丁の美しさにもこだわっている出版社は、代替することが決してできない、貴重な文化的拠点であり、本のホットスポットだと思います。アートだけではなくメディア論に関心がある方にとっても、面白い本を数多く出版してきたフィルムアート社さん、この機会にぜひ改めて興味をお持ちいただければと思います。

そんなこんなで、素晴らしい出版社、引き続き紹介していきます。

この一連の記事では、出版支援として以下のプロジェクト/情報へのリンクを毎回貼らせていただきます。


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