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マスクの手配で垣間見える想像力の差

新型コロナウイルスの影響で国内におけるマスク不足が深刻化しているのはみなさん周知の事実。

関係者から「マスクを手配して欲しい」という要望が多かったので、現在、アパレル事業の一環でマスクの生産と販売をおこなっているのだが、その中で垣間見えた想像力の差を綴りたい。

想像力が及ぶ範囲の違い

LINEやメッセンジャーなどを使て「マスクが不足して困っている人や法人がいれば手配するので連絡ください。」と呼びかけ、案の定、多数の連絡をもらうのだが、ここで感じる各個人の対応差。

Aさん
僕自身が足りてないので50枚手配してほしい。
Bさん
僕の家族と親戚分が不足しているので100枚手配してほしい。
Cさん
僕の身内と、会社の人の分が足りてないので500枚手配してほしい
Dさん
自分の分は足りているが友人が足りてないので200枚手配してほしい。
Eさん
家族もそうだが友人、会社、取引先も足りてないので集計するのに時間がほしい。また、今後の為に、追加手配の場合の納期も教えてほしい。後日、1,000枚手配してほしい。

ざくっと5パターンほど上げたが、マスクを手配するという1つの事に対してこれだけの行動の違いが生まれる。
(実際はもっといろいろなパターンがあるが、わかりやすいパターンのみ記述)

思考の違いをそれぞれ整理してみる。

■Aさんは自分のことだけ考えている
■Bさんは身内のことまで考えている。
■CさんはBさんより範囲が広がり、属している会社というまで考えている。
■Dさんは自分と友達のことまで考えている。
■Eさんは、自分に関わる全ての人のことを考えている。

この差は本人たちが思っている以上に大きい。

思いやりの有無は想像力の差にでる

どこまで他人のことを考えて行動できるかは、結局のところ想像力の差の違いからくるのではないだろうか。

上記例にはあげなかったが、こちらの手配する手間(送状準備や梱包作業)まで考えて、行動してくれる人もいた。

また、足りてる足りてないに関係なく、とりあえず1,000枚手配して、無料で困っている人に配るという人もいた。

結局のところ、「マスクを手配する」という全員に均等に与えられた機会を、どうとらえ、最大化するかはその人の想像力次第である

想像力を最大化させ、他人のことまで考えて行動することが思いやりにつながり、結果として影響力にも繋がってくる。(買いだめする人はまさにこの想像力が弱いのだろう。)

機会を最大化させる想像力

今回はマスクの手配を例にして述べたが、これは全ての機会にあてはまると思う。

何かの機会が訪れた際に、どんな些細なことであっても、その先に潜んでいる可能性や繋がりを想像し、自分のできることを行動に移せるかで、今後の展開は変わってくる。

どんな些細なことであれ、点でとらえるのではなく、視点を変え、立体的にとらえることにより、物事の見え方は大きく変わってくる。

結果を残している人と残していない人の差は、つまるところ目の前で起こっている出来事にそこまで大きな差は無く、その機会を最大化させる想像力があるかないかの違いではないだろうか。




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