なぜ妻に寂しい思いをさせてしまうのか#42

タイトルのような悩みを抱えている男性のクライアントさんと話していると、

「前回のカウンセリングから、特に変わったことはありませんでしたので話すことはないのですけど…」

と言われることがあります。

家でもこんな感じなんだろうなと思います。
それで奥さんが寂しい思いをされているのではないでしょうか。

でも男性のクライアントさんは、なぜ妻が寂しい思いをしているかわかりません。
なぜ妻が不満をもっているかわかりません。

で、私の方も、あまりにも話してくれず、普段のクライアントさんがどんな生活を過ごしているのかわからないので、いろいろ質問をするわけですが、

質問をすると、「強いて言うなら」、という前置きがあって、

「保育園の送り迎えの時に子供とこんな話をしました」
「最近子供にこんな成長が見られました」
「保育園の先生から子供のことで褒められました」
「〇〇くん(ちゃん)と仲が良いようです」

等と絞り出すかたちではありつつも、
いろいろ出てくるわけです。

質問をされると、こんな感じで思い出そうとしてくれます。
そして答えてくれます。

逆に言うと、質問をされないと、思い出そうとしないので出てこない、ということなります。
非常にもったいないですね。

妻や子供に関わろうとしない人は論外ですが、このようなクライアントさんは、決して妻や子供に無関心なわけではありません。
むしろ能動的に積極的に関わっています。
ですが、なんとなく寂しい思いや不満を抱かれてしまうのです。

彼らを見てわかることは、
何かあった時に「妻と共有しよう」という感覚がない、
という共通点があることです。

共有したいという思いがあれば、何かあった時に、話すまでに記憶に留めようとしたりするでしょう。
しかし、彼らは共有したいという感覚がないので、何かあってもそれを記憶に留めようとしないのです。

そもそも、何かあっても、リアルタイムで「何かあった」ことに気が付かずスルーしてしまいます。
「妻と共有しよう」という感覚がないから、何かあっても「何かあった」ことにならないのです。
他の人にとって「何かあった」と感じることが何かあったことにならないのです。

非常にもったいないのです。

さらに、
情報の共有はしても、感情の共有がない
という共通点もあります。

事実は伝えても、そこに彼らの気持ち等が表現されないということです。

このような男性のクライアントさんと話していると、どんなご相談内容であっても、事実は話してくれますが、気持ちが話されることはあまりありません。
「事実を話す=気持ちを話しているつもり」という人もいるでしょう。


以上ですが、

妻に寂しい思いをさせてしまったり、不満を持たせてしまう男性の方は、

基本的に、あらゆることにおいて共有がなされない上、たとえ共有がなされても、それはあくまでも単なる事実(の情報)の共有のみである

ということです。

そのような感じですと、どうしても妻側からすると、「一緒にやっている感」はないと思います。

今回は、上記の通り、保育園にまつわる出来事(育児の一部)を例にしましたが、

「育児を一緒にやっているのだけれどなぜか一緒にやっている感じがしない」

という感覚に妻が陥るのです。

例えば、ただ保育園の送迎(つまり、子供を自宅~保育園の間移動させているだけ)をしてくれているだけ、
物理的なことをしてくれているだけ、
という感覚に陥るのです。

もちろん"なんとなく寂しい感じ”というものを言語化できている妻たちはなかなかいないと思いますが、無理矢理言語化するなら、女性のクライアントさんを見ている限り、このような感じなのではないかと思います。

ただ単に物理的なことをやってくれるだけで、そこに感情等の共有がないのなら、今の夫である必要がないと感じる妻もいます。
きつい言葉ではありますが、「他に代わりがいる(シッターさん等)」とおっしゃる方もいます。

子供の親は自分以外に一人(夫)しかいないわけですから、子供のことで共有できなかったら、こんなに寂しいことはないでしょう。

何か参考になればと思います。


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