想定外とは言わせない-空き家は自然災害と共に語るべき-
以前、こんな記事を書きました。
そして僕は空き家や空き蔵を利活用したプロジェクトを現在進めています。
空き家が増え、その問題についてよく語られるのが
「空き家が増えると地域の治安が悪くなる」
「建築の仕事が激減する」
「誰の家か分からなくなり利活用すらできない」
などです。
でもそのほとんどが自分たちに降りかかる可能性がある「今の」問題であり、自分の子どもや孫に降りかかるかもしれない「未来」の問題について語られることはあまりありません。
昨年、多摩川花火が落雷や豪雨などで中止となりました。
僕も近くの友人の家にいたのですが本当に恐ろしい状況で、子どもは怖がって耳を抑えるほどでした。
近年、強い台風が日本列島を襲うことに驚かなくなっている印象もあります。地球温暖化が原因という人もいますがここは割愛します。
さらに地震。
東南海地震や関東大震災など大きな地震がいつ起きてもおかしくないと言われています。実際僕も阪神淡路大震災を経験し、傾いた家の間を歩いた記憶があります。
このような自然災害は遅かれ早かれ必ず起こります。
家から人がいなくなると自然倒壊します。人が住んでいたり使っていると自然倒壊しないと言われています。
そんな空き家が増え、大地震や台風などが発生した場合、倒壊した家だらけの場所が生まれます。しかも都市のような活用するには難しい場所には国も予算を使うことができず、そこに残るのは
倒壊した家が廃墟と化した風景
正直、もう手遅れなのかもしれません。
これからは都市以外の空き家を資産と考えないことも必要かもしれません。
ただ、倒壊した家が廃墟と化した風景が生まれてしまっても想定外だったとは言えないと思います。
竹鼻良文/TAKEHANAKE代表
TAKEHANAKE design studio HP
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