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2018 鹿島アントラーズ 全選手レビュー


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GK

クォン・スンテ

シーズンを通して安定したプレーを続けた守護神。連戦やケガなどの影響で一時的に曽ヶ端にポジションを譲ることはあったが、昨季とは違い基本的に正GKとして固定されていた。チームを救うビッグセーブも多かったが、特筆すべきはミスの少なさとハイボールへの対応の安定感。彼の責任で奪われた失点はほとんどなく、また中途半端なハイボールをことごとくキャッチして、ピンチの芽を未然に摘んでいた。キック精度はかなり雑だったが、あまりビルドアップでGK組み込まなかったので特にダメージもなく。来季も契約が残っているそうなので、今季と変わらぬパフォーマンスに期待。

曽ヶ端準

クォン・スンテが安定したパフォーマンスを見せたこともあり、年間通して立ち位置は第2GK。それでも、ワンポイントで起用される難しい状況にも関わらず、安定したプレーを見せ、質を落とさなかったことは評価すべきだろう。クォン・スンテと全体的な能力は遜色ないが、違うのはキャッチングの安定感だろう。曽ヶ端ならこぼしてしまうボールでも、クォン・スンテは捕ってしまう。最も、すごいのは普通なら弾くボールを捕ってしまうクォン・スンテなのだが。小笠原引退により、79年組で残ったのは彼1人。まとめ役としても、これまで以上に背負うものは大きい。

川俣慎一郎

ベンチ入りする機会はあったものの、2年連続で公式戦の出場はゼロ。クォン・スンテと曽ヶ端との間にはまだまだ大きな壁があることは否めないが、練習試合で観る限りのパフォーマンスは決して悪くない。コーチングの声もよく聞こえるようになってきたし、大きな身体を活かしてのシュートストップにも光るものがある。腐らず練習を続ける姿は若手の鏡だが、彼も来年で30歳。バックアッパーとしてはいて欲しい存在だが、本人にとっても試合に出られる環境を用意してあげたほうがいいのではないだろうか…。

沖悠哉

プロ1年目は公式戦に絡めずに終わってしまった。先輩GKたちと比べると線の細さは否めないが、沖には彼らにはないキック精度の高さという武器がある。実際、練習試合だと沖はビルドアップに苦も無く加わり、11人目のフィールドプレーヤーとしての役割を果たしている。現代的なサッカーには欠かせない能力なだけに、来季以降の成長が望まれる。

山田大樹

高校2年生で2種登録されたユース所属選手。ユースでも正GKとしてチームのプレミアリーグEAST優勝に貢献した。プレーを見ていないので何とも言えないのだが、彼もキック精度の高さが武器の現代型GKとのこと。おそらく、トップチームに昇格してくる力はあるだけに、沖と同じく期待の存在だ。

DF

内田篤人

欧州で揉まれてきたのは伊達ではなかった。かつてのように積極的にオーバーラップを仕掛けるシーンは減ったものの、バランスを見ながらその時々に合ったプレーを選択していく確実さと、そのプレー精度の高さは常に高水準だった。ただ、そのプレーを見せる機会があまりに少なかった。もちろん、ブランク明けということも差し引かなければいけないが、それにしても公式戦の半分も出場できず、90分持たない試合が多かったのはチームにとって痛かった。小笠原引退、昌子移籍濃厚で、来季は1プレーヤーだけでなく、チームリーダーとしても求められるものは今季以上だ。本当の意味での完全復活が待望される。

昌子源

今季も守備の柱として質の高いパフォーマンスを見せた。ロシアW杯でもレギュラーとして活躍。その後のケガで長く離脱したのは痛かったが、復帰後は特にビルドアップの意識が増し、積極的に縦パスを入れる姿が目立っていた。時折見せるとんでもなく軽いプレーに目をつぶれば、もはや日本でNo.1と言っていいCBであり、海外移籍も遅すぎるくらいだろう。がんばってほしい。さらばだ。

植田直通

序盤戦は昌子と共に高い水準のプレーでチームの守備を支え続けた。成績が安定しなかった時でもこの2人のところが大崩れすることはなかったので、逆にいなかったらと考えるとゾッとするレベルだ。ビルドアップの雑さは気になったが、自分の持つ身体能力を使いこなせるようになってからは、国内で単純な対人は敵なしだった。W杯終了後にベルギーへと移籍。

チョン・スンヒョン

植田の後釜としてやってきた韓国代表CB。粗さが見られるのがタマにキズだが、高さ、速さ、強さは流石代表選手と言うべきレベルの高さで、瞬く間にフィット。シーズン終盤は完全にチームの主力として守備陣を支えていた。先程も触れた粗さと、一度プレーが崩れだすとそのままガタガタいってしまう悪癖さえ直せば、韓国代表でもレギュラーの座を掴めるはず。鹿島のCBとしてまだ伸びしろは十分だ。

三竿雄斗

左利きの左SBという貴重な存在でチームの期待度も高かったが、とにかくケガに悩まされたシーズンだった。公式戦出場わずか2試合というよりも、やはり半年近くケガで競争に絡めないとなると、プレーヤーとしての評価も難しいだろう。来季は大分への移籍が決定。守備の時の相手の間合いがやたら広く、プレッシャーになっていないシーンがあるのは気になるが、左足の精度の高さと豊富な運動量は、どこのチームでも通用するはず。頑張って欲しい。

山本脩斗

一度ケガで長期離脱したが、それを除けば今季も左SBのファーストチョイスはこの男だった。連戦にも強く、ベテランと呼ばれる年齢になっても全く衰えを見せないアスリート性は見事の一言。クロスに合わせる高さも大きな武器で、今季はそこからのゴールでチームを救うこともあった。ただ、ビルドアップやクロス精度の雑さが依然として課題なのと、大事な試合になればなるほど軽いミスが増えるのは気になるところ。若い時にあまり試合に出られなかったのが、影響してるのかもしれないが。とはいえ、来季もそのプレーで左サイドを支えて欲しい。

西大伍

ケガで出遅れたが、復帰後は安定したプレーを見せ今季も右SBのファーストチョイスに。守備の軽さは気になったが、攻撃面では昨季よりも数字が大きく向上。ビルドアップで変化をつけるだけでなく、フィニッシュの部分でも関わるようになってきた。また、内田の加入により今季はボランチや2列目でのプレーも見られたが、個人的にはスタートから使うなら右SBがベストだと思う。本人は中盤でのプレーを望んでいるようだが、ボランチだと守備でフィルター役になり切れず、またプレッシャーも右SBより強くビルドアップで違いを見せきれず、2列目ではアタッキングサードを突破する時の決定的な質に欠け、数字の部分で物足りなさが残ってしまうからだ。それでも、2年連続のベストイレブンは素晴らしかった。

小田逸稀

2年目の今季はケガ人続出の影響もあり、リーグ戦デビュー、さらにプロ初ゴールも記録した。攻守においてアグレッシブで、ボールを持ったらまず前を向くことを考えるその姿勢は清々しく、また武器である空中戦の強さも攻守両面で見せていた。ただ、SBという守備のポジションで失点に直結するミスがあまりに多いのが、信頼を掴み切れなかったところか。あまりキック精度が高い訳でもないので、右SBで使ってあげたほうが良さそう。

伊東幸敏

内田、西という実力者2人との競争になったが、それでもその2人が離脱することも多く、定期的に出場機会を掴んでいた。しかし、夏の大ケガで離脱すると、そのままシーズンアウトとなってしまった。攻守共に運動量をベースとしたアグレッシブなプレーはいいのだが、不満が残るのは攻撃面。基本的にボールを持ったら、サイドから仕掛けてクロスの一択なため、ワンパターンな攻撃に限られてしまい、クロス精度もイマイチだったため、オーバーラップの回数ほど貢献度は高くなかった。チームがポジショナルプレーを導入し始めたので、その辺を取り入れられれば、プレーの幅も広がりそうだが…。

町田浩樹

シーズン通して立ち位置はバックアッパーだったが、試合に絡む機会はこれまでで一番多く、戦力として計算できる存在に成長した。左足のキック精度と高さという武器はプロでも武器になり得たし、セットプレーからプロ初ゴールを含む2ゴールも奪った。ただ、アジリティの部分は課題が残った。単純なスピード勝負ではあまり負けないが、相手に一瞬の動き出しで勝負されるとついていけず、ファウルでピンチを与える場面も少なくなかった。ここが改善できないと、レギュラー定着は難しいだろう。

安西幸輝

J1初挑戦ながら、チームに欠かせないサイドプレイヤーとなった。疲れ知らずの運動量と、単純なスピードで相手をぶち抜ける力はチームにとって大きく、戦術の一つに組み込まれる程だった。戦術理解度も高く、守備も対人は強いのだが、サイズがあまりないことと、ポジショニング(特に逆サイドからのクロスボールに対して)が怪しいので、そこで失点に絡むシーンもあっただけに、来季は2列目で固定して使ってあげたほうが良さそうな気もする。

犬飼智也

CBの3番手という立ち位置が長いシーズンだったものの、公式戦全60試合でベンチ入り、半分以上の試合にも絡んだ。他のCBと比べてビルドアップの技術が高く、また高さを攻守両面に活かせる存在である。夏場までは軽いミスや手癖が目立っていたものの、試合出場を重ねるにつれて改善。CWCでは再び露呈してしまったものの、ほとんど経験のない南米勢との対戦ということを考えれば致し方ないか。来季は昌子移籍濃厚ということもあり、これまで以上に彼の重要度が増すシーズンとなるはず。

MF

レオ・シルバ

序盤はPK献上やパスミスなど安すぎるプレーを連発していたが、夏場になるとコンディションを上げ、後半戦は完全にチームの軸の一人となった。ピッチのあちこちに顔を出せる運動量とボール奪取力はもちろん、ボールを奪ってからの展開力やフィニッシュに繋げる力でも、今季は貢献度が高かった。キック精度も高く、今季ゴールを記録した試合では全て勝っているのもプラス。来季もこの後半戦のパフォーマンスを保って欲しいところ。

永木亮太

鹿島に来て初めてケガがなくシーズンを過ごすことが出来た。レオ・シルバと同じく、豊富な運動量とボール奪取力は相変わらず素晴らしく、彼の場合プレースキッカーや、2列目やSBもこなすポリバレントさでも貢献度は高かった。2列目とSBはオプションに留めておいて欲しいが。ただ、彼がレオ・シルバや小笠原とコンビを組むと、どうしてもバランスを取らざるを得ず、本来の力を発揮できるパートナーが三竿健だけだったのが、レギュラーに定着できなかったところか。あと、ボール奪ってからの攻撃のプレー選択も改善の余地がありそう。

土居聖真

2列目で扱われたり、FWで扱われたり、と今季も便利屋のように扱われていた。ただ、攻守においてバランスを保って、かつ仕掛けることも出来る選手は彼以外にいなかったので、致し方ないか。終盤戦ではビハインドの時に彼をトップ下に置いて4-1-3-2にする方法が重用され、その時は完全に土居聖真が中心となっていた。昨季よりも数字は伸びたが、やはり求められているものを考えれば物足りなさは否めない。彼が合わせるのではなく、彼をそのまま活かせる方法を見つけ出したいところだ。

レアンドロ

昨季の活躍ぶりから今季も期待が寄せられたが、ケガが多くほとんど稼働できなかったのは、チームにとって大誤算だった。卓越した技術とポジショニングが彼の武器だったが、復帰した終盤戦はコンディションが上がらず、その武器も活かせなかった。ただ、コンディションが戻り、暖かくなってくれば、彼の本領発揮なので、巻き返しに期待していいだろう。

中村充孝

序盤戦から試合に絡んではいたが、あまりインパクトを残せず。ただ、ポジショナルプレーを導入し始めた中断明けからパフォーマンスが向上し、活躍が期待されたが、ケガで離脱するとそのままフェードアウトしてしまった。アタッカーとして総合力が高く、何でもできるプレーヤーなのだが、いかんせん独力でどうこうするタイプではないため、チームとしての戦術がないと厳しいと言うのは今季改めて実感した所。ただ、1年通じて活躍したシーズンが一度もなく6年が経過してしまったので、そろそろ正念場か。

セルジーニョ

夏場に加入した救世主。ACLでの5試合連続ゴールはJリーグ勢では最多記録タイとのことだ。特別優れている能力はパンチ力ある左足くらいで、化け物感ある助っ人でもないのだが、とにかく総合力に優れており、求められた状況に応じてプレーを変えられる万能さが、このブラジリアンの最大の武器。求められれば身体も張るし、降りてきてボールも受けられるし、と前線のパートナーに応じて役割を変え、攻撃を支えていた。

三竿健斗

昨季飛躍したボランチは今季もレギュラーの座を確保。W杯やアジア杯の出場は逃してしまったが、今や代表の常連だ。CBの前にどっしりと構え、守備を安定させる姿はまさにバイタルエリアの番人。今季はミスが多く、調子を落とした時期もあったが、しっかり復調し、またゴールに繋がる縦パスの部分で成長を遂げたシーズンでもあった。来季も主力として期待したいが、早いうちの海外移籍は十分ありそうなので、その辺の対応も必要と思われる。

遠藤康

数えていないが、今季一番キャプテンマークを巻く回数が多かったのではないだろうか。完全にチームを引っ張る立場となり、プレーの面でも安定感が出てきたが、ケガで離脱する回数が少なく、また彼の特徴がスペシャルなものゆえに、中々彼のタスクをこなせる代役が見つからず、チームにとっては痛いアクシデントだった。そのせいか数字も伸びず、得意の左足から繰り出されるシュートがゴールを捉えるシーンはあまり多くなかった。来季はシーズン通して稼働して、巻き返して欲しいところ。

久保田和音

終盤戦までは完全にノーチャンス。上手い具合にビルドアップで絡めず、守備面の貢献度も高くなかったことから、ボランチの競争に加われなかったが、ターンオーバーを実施したリーグ戦2試合でトップ下のポジションを与えられると、そこで実力の片鱗を見せた。攻守共にアグレッシブに動き続け、ボールの引き出し役となっていたそのプレーぶりは、ようやく彼の活かし方が見つかったような感じだった。ただ、今のチームにトップ下のポジションはなく、それを置いてもらうためにはもう少し数字的な意味で貢献度を上げないといけないだけに、依然として立場は厳しいものがある。

田中稔也

中断期間中のキャンプでアピールして、監督の信頼を掴みベンチ入りの機会も増えたが、結局チャンスが上手いこと巡って来ない内にシーズンが終わってしまった。常にサボらない姿勢と積極的に仕掛けていけるスタイルは需要は高いのだが、必ず相手をぶち抜けるような戦術兵器にはなり切れてないのが、立場を難しくしている原因か。おそらく、ジョーカーよりはスターター向きなのだろう。アタッカーのポジションなだけに、試合経験を積むための武者修行もありかと。

名古新太郎

順天堂大から来季入団内定のボランチ。今季は特別指定選手でチームに加わり、ベンチ入りしたアウェイ名古屋戦ではJデビューも果たした。基礎技術が高く、一本のパスで流れを変えるタイプというよりも、リズムを作ってその中で変化をつけていけるタイプのゲームメイカー。チームには欠けている存在なだけに、即戦力としての期待大だ。

小笠原満男

こちらの記事にも書いたので多くは書かないが、今季は難しいシーズンだった。コンディション不良と衰えもあって出場機会を大きく減らし、出場した試合でも運動量やアジリティの面で不満が残る場面が目立った。それでもゲームコントロールや機を見たボール奪取は健在で、ターンオーバーのリーグ戦2試合で勝てたのは間違いなく小笠原の存在が大きかった。お疲れさまでした。

FW

ペドロ・ジュニオール

中断前まではコンスタントに出場機会を得るも、ゴール欠乏症に陥って無得点。そのまま中国へと移籍してしまった。期限付き移籍だがおそらく片道で、戻ってくる可能性は低いだろう。ハマった時の破壊力とドリブルの突破力は凄まじかったが、ムラが多かったのと、引いてボールを受けたがることが多く、前線で相手DFと勝負して欲しいチームの思惑と合わなかった感は否めなかった。

鈴木優磨

クォン・スンテやレオ・シルバとも迷ったが、チームで欠けたら最も困る選手という点から、今季のチームMVPは彼を選びたい。シーズンインからコンディションが良く、潰れ役も厭わなくなったことから、序盤から前線の軸としてチームを引っ張っていたが、金崎移籍後は名実共にチームのエースに。安定したポストプレーでチームの攻撃を支え、クロスにはフィニッシャーとして合わせる、という大車輪の活躍で自身初のリーグ戦2桁ゴール2桁アシストも記録した。求めるなら、クロスに合わせる以外のミドルシュートなどのゴールパターンを増やせれば、さらに相手にとって脅威となるストライカーになれるはず。まずはケガをしっかりと治して欲しい。

金崎夢生

背番号10を背負った今季は開幕からエースとして大車輪の活躍。調子の上がらないチームの中で、鈴木と共に前線で孤軍奮闘していた。後半戦も期待がかかったが、コンディション不良で出遅れた中で鳥栖に電撃移籍。チームにとって損失は大きかった。コンディション不良に悩まされた時期もあったが、貢献度の高さはまさしくエースだった。

金森健志

昨季とは違いコンディションの良さをキャンプからアピールしていた今季は、昨季よりもスタメンでの出場機会も増え、移籍後初のリーグ戦ゴールを含む2ゴールの結果も残したが、全体的に見れば物足りないシーズンだった。頑張りは感じられるのだが、2列目だと突破力に欠け、前線だとタッパとキープ力に欠けるという、帯に短し襷に長しのような存在だった。戦術理解度があまり高くないので、守備が期待できないのも足を引っ張ってしまった。来季は伊藤の加入も決まっているだけに、残留すれば厳しいポジション争いとなりそうだ。

山口一真

大卒ルーキーはプロ初ゴールと結果も残したが、スーパーサブ枠争いから立場を脱することが出来なかった。シュートはパンチ力があり、ボールを持った時の期待度は高いのだが、ボールを持っていない時の貢献度があまりに低く、サイドに張らせてカウンター要員とするしかなかったのが、首脳陣としても使いづらい理由の一つであろう。来季はオフザボールの質を上げることはもちろん、決定力も上げていかないと生き残るのは厳しいだろう。

安部裕葵

スーパーサブの扱いだったルーキーイヤーから、今季は主力の一角を担うまでに成長。ケガや代表で離脱も少なくなかったが、Jリーグベストヤングプレイヤーにも選ばれた。CWCで見せたように相手をひらりとかわして進んでいくドリブルが最大の武器で、フィジカルで負けることも少なくないが守備での貢献度も高かった。ただ、武器のドリブルがゴールから遠い位置で見せることが多く、結果として得点に絡む機会が少なかったのは改善点だろう。

監督

大岩剛

クラブの最大のミッションだったACL優勝を成し遂げ、アジア最優秀監督にも選ばれた。中断明けからのチームスタイルの切り替えや用兵術は評価されてしかるべしである。ただ、リーグ戦では川崎Fに大差をつけられ、戦術面でも率いて1年半での上積みがあまりにも少ないのは批判されても仕方のない部分だろう。戦術を仕込む時間はあったのに、それが出来ていないということは、アウトプットの部分に問題があるのか、それとももうインプットしたネタが尽きてしまっているのかのどちらかだろう。選手からの信頼も厚く、来季の続投もほぼ確実とのことだが、この部分が改善できないと来季も厳しい戦いになるだろう。

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