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事業戦略の先にメンバーの”理想像”を一緒に描くの大事って話

建設×ITのスタートアップ シェルフィー株式会社で、セールスマネージャーとHRをしている武田(@mantake_3)です。

かんたんに自己紹介

フレンチレストラン(1年)
ソフトバンク(4年)
野村不動産(6ヶ月)!?)
シェルフィー(3年)
とちょっと変わった感じで大手もベンチャーも経験。
これまでずっと営業・マネジメント・採用に携わってきて、形を変えながらずっと”ヒト”と関わってきました。こまかな自己紹介は需要あればまた今度!

今回は1on1について

僕が入社から3年間セールスと社員全員を対象に回数を重ねてきた1on1をテーマに。
具体的には”事業戦略に紐づくタスク”の延長線状に、”メンバーの目指す理想像”を描くことの大切さについて。
創業期から力を入れていることなので、エッセンスとしてお役にたてると嬉しいです。


タスク=目指す理想像と事業戦略の最大公約数

シェルフィーでは”ASK WHY”という行動指針のもと、マネージャーはメンバーにタスクや事業戦略のWHY(背景)を共有し、メンバーはそのWHYを理解し、納得度を高めて主体的に取り組むカルチャーがあります。
トップダウンのやらされ仕事は誰だってイヤですよね。

ある日代表とミーティングをした際、毎月の1on1を工夫してもっとメンバーの成長サポートできないか、といった話になりました。
そうして「手元のタスクによって事業が成長する先に、メンバー自身の成長を描いて実感して欲しい。その最大公約数を目指すことが両者にとってベストだ!」という考えのもと、個人のキャリア感(目指す理想像)と事業戦略を結びつけることを目的とした1on1を実施することとなり、具体的な方法は僕に一任してもらいました。

名付けて「タケダとキャリア感と事業戦略を深める会」!
MTG名のストレートさがすごいですね笑

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やったことは3つ

①理想像を描く
②”理想”の自分はどんなことができるのか
③”現在”の自分と照らし合わせていく

①理想像を描く

まずはそもそもどういった理想像を目指すのかを明確にしました。
なお「未来どんな自分でありたいか?」という理想像を描く際は、社内外や時間軸、具体抽象、実現可能性などなんの制限もしません。
いろんな角度や5W1Hを参考に聞いて深掘るようにしていました。
実際の回答を一部編集して紹介すると…

・◯年後に事業責任者になりたい・SNSで影響力を持った人になって、個人名で仕事ができるようになりたい・働くママのロールモデルとして活躍したい・時間はかかってもとにかく世界を変えたい!

といった風な回答が意外とパッと出てきました。みんなすごいな。
また社内外問わず目標を聞いて明確にすることは、社内でのキャリアパスを明確に示すことがまだ難しいスタートアップは特に相性がいいかもしれません。

②”理想”の自分はどんなことができるのか

その”理想”はどんな要素で構成されているかを分解していき、理想への道筋を描いていきます。
その状態に辿り着くまでを逆算していくイメージ。
例えば…

・スキル:どんなスキルに優れている人なのか・経験:どういった経験を積んでいるのか・リソース:どの程度の時間がかかりそうなのか・機会:いまそういったチャンスは自分にあるのか、ないのか、etc...→ 出てきたものを更に分解を繰り返す

段々と理想像に向かう道筋や要素が見えてくるとこで、頭を振り絞って解像度高めるところです。
ここの精度上げが最終的なアクションと設定にも関わってくるため、経験上ここの要素分解の時に色んな引き出しでアクションまで落としていけるかが重要といつも思います。
こうして最終的には現在の自分は何ができていて、不足しているのかを明確にしていくのがここのゴールです**。
**

③”現在”の自分と照らし合わせていく

現在取り組んでいるタスクをどのように改善したり、次のステップにはどういった経験やスキルを身につけるべきかを明確にします。 

現在取り組むべき課題を振り返っていくなかで、既存のタスクに留めず挑戦が必要であれば、大きく任せていくいい機会ともなります。
メンバーも漠然と成長のために大きなことへ挑むよりも、どこに繋がっているかが明確なため力を発揮しやすいです。

こうして【現在のタスク → 事業戦略の達成 → 理想像 】の点と点を線で結んでいき、メンバーと事業の成長促進における最大公約数を目指していきます。


気をつけたいこと

またここで意識したいことは、結果的に1on1前後で同じ課題の判明やタスクをすることになっちゃった!あれ?効果あったの?って時です。
例え一緒の結果だとしても、それは事業戦略にだけ結びつくものではなく”自分の理想像”から逆算された課題であり、会社とメンバーの最大公約数であるということを認識して、それを大きな成果と捉えることが大事だと思います。
またマネージャーはこのプロセスを経て、メンバーの理想像を知り、モチベーションの源泉に触れることができることも長い目で大きなメリットです。

おわりに

以上を実施したあとは設定した課題についてどの程度取り組めたかを定期的に振り返るようにしています。
またこれまで面談を繰り返す中で、僕自身の学びも含めいつも下記を心がけています。

①両者とも1on1を通した内省だけで決して満足しない
②しっかりと実行に移して、振り返って改善する
③抽象的なものほど共通認識を取り、達成の定義を明確にする
④良し悪しの変化やズレに気づいてフィードバック(修正)する

要はやって満足せず経過をきちんと見て、最適化を繰り返すのが大事ですね。

以上、初回の割になかなかボリューミーになってしまいましたが、ここまでお付き合いありがとうございます!

色々と書きましたが1on1で向き合ううえで”メンバーへの愛”に勝るものはありませんね



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