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警察署へ3。イタリアの滞在許可証「Permesso di Soggiorno」の申請について(7)

こんにちは、タケディーナです。

これまで、なが〜いお話になっている、Permesso di Soggiornoについてです。
結果から言いますと、今回は遂にゲットしてきました!
前回の投稿からも細々とありました。
今回は前回の続きから、ゲットするまでの話です。

***

警察署へ(1)

前回、また来週来て、と言われたので、再び翌週にも行きました。
3月12日のことです。

朝8:30頃に到着して、中に入れたのは、確か30分後くらいです。

中でも60分ほど待つ。

やっと呼ばれて受付に行き、確認してもらうと、再びまだ出来てないとのこと。
「出来たっていうメッセージ届いてる?」と聞かれて、「それは、まだですけど・・・」と答えたら、メッセージ届いてないならまだに決まっているじゃん。って捨て台詞を吐かれる。

確かにメッセージ届くシステムだと聞いている。
でも、絶対的なシステムじゃないでしょそれ。と思うわけです。
イタリアではメッセージ届くの待ってたら、忘れられて1年くらい経つ可能性もあるでしょ??と思うわけですよ。
だからこうしてみんなココにお伺い来るわけです。
お尻叩かないと出てこないじゃないですか。

パスポートも軽く投げられ返却される。
(丁寧に扱えコラ!)

探し損じゃね〜か、みたいな小言を言われる。

こちとら、来いと言われたから来たのに、なんじゃそれ。
言ってること違うじゃんか!
と思って、ちょっと言い返そうとすると、「まだだから。」と警察2人に言われる。

警察2人 対 非力な凡人1。
ため息とともに、帰るしかないワタクシ。

主張できなかった自分の語学力にも腹が立ったし、対応にも腹が立ったし、ダブルで憤慨。
対抗したところで、状況が変わるわけではないかもしれないけど。
今日は当たった人が悪かったもあったけど。
丁寧な感じで言いくるめられたらよかったなと思うのです。

友達に、悔しい!、と愚痴を言ったら、
「そんなの、日本語だって言い返せないよ。」と言われて、ハッとしました。

なんか、日本人の性質なのか、日頃から協調性を尊重して来たせいか、言われた事に対して「反論する、主張する」という行為が難しい。
色々考えてしまう。その先のこととか、相手に失礼じゃないかとか、状況とか、結局言っても変わらないな、とか。
声に出して、主張することが難しい。
日本語でも難しいのに、母国語じゃなかったら、もっと難しいんだな、と思いました。

協調性は決して悪いことではないけど、海外にいると、「言わない・主張しない」と損することも少なからずある。
アジア圏でいうと、中国、韓国などの出身の人の方が、こういう状況には強いかもしれないです。
ちゃんと自分の意見を言って主張できるモチベーションを持ち合わせている気がする。いい意味で、自分を主張できるというか。

協調性は保ちつつ、押せるバランス感覚が欲しいなぁと思います。
私はまだまだ押しが弱い、空気に呑まれやすいし。

警察署の外に出ると、今回の結果に怒り心頭の夫が待っていました。
「なんで言い返さないんだ。そんな奴らは言わないと分かんないんだよ。」と言われる。

「出来てないものは出来てない。何を言っても、今の結果は変わらない。とりあえずもう、メッセージが来るまでここには行かない。(むしろ来たくない。)」
と告げて、この話はしたくない、と黙秘を貫きました。

夫は怒りに溢れたまま、弁護士に連絡。
それが金曜日の午前の話です。

***

警察署へ(2)

その後、週明けの話です。

月曜日か、火曜日だったと思います。

弁護士さんから早速、1通の連絡が。
クエストゥーラ(警察の移民局)から返事が来たと。

「あなたの滞在許可証はすでに準備ができてます。今週の金曜日、朝8:00に来てください」

とのこと。

何事もなかったように。
さらっと、しれっと。

夫は、「なんだそれ!何事もなかったように装ってるし!」と怒ってました。

とりあえず、メッセージが来たから、行くことに。

***

警察署へ(3)

3週連続でクエストゥーラに行くことに。

昨日、3月19日。朝7:30に到着。
まだ誰もいなかったので、ちょっと車内で待つことに。
その後、女性1名が到着。

車で待ってても気持ちがソワソワするので、私たちも外で待つことに。

8:00に開くまでにすでに行列が。
しかし、8:00を過ぎても開かない。
10分くらい経つと、みんなソワソワし始め、出勤したての警察官を捕まえてにまだ開かないのかと聞き始める。

そんなこんなで開いたのは8:20分。

何事もなかったように、
「はい、アポイントの人の名前を呼びま〜す。」
と名前の読み上げが始まる。

一番前に並んでた、私たちは無視。

5分くらい立ったところで、一緒に並んでた女性と夫が痺れを切らせ、「おいおい、こっちも8:00からのアポで7:30から並んでた」と異議申し立てをし始める。

ちょっと待てと言われるも、その後、全然呼ばれない。
そして、数分後、夫が再び物申す、「こちとら弁護士から連絡来ているんだ。ちゃんとその名前リストに入っているのか?」と。
すると、すっと入れてもらえた。

良く分からないが、ごねると入れてもらえるシステム??

***

今は、コロナ規制で当人しか入れないことになっています。
しかし、中には通訳や手伝いが必要な人もいるわけです。

中にいる人たちでお互いサポートすることも時折発生しています。
申請に来ている皆さんは優しいです。

90歳くらいのおじいちゃんがいました。
歩くのも、若干のサポートが必要。
おじいちゃんは孫と来ていました。孫が代行で色々手続きをしていたらしいが、おじいちゃんしか入れない。
歩くのには手続きで中に入る人が一緒に歩きサポートしてました。
この辺りは人の優しさを感じる。

孫は、こんなお年寄りを1人で行かせるなんでどうかしてるってブツブツ文句を言ってました。
後に受付で、孫が手伝いにやってきました。
中に入るのには、厳しく規制されています。良い事ではあると思いますが、状況によっては色々融通がきいても良いんじゃないかと思うワタクシです。
別なところは緩いのに・・・ここは厳しい。

語学でサポートが必要な人が多く、後から付き添いの人(通訳など)が入って来るパターンも多かったです。

コロナ前に行った時は、部屋ぎゅうぎゅうに人、カオスそのものだったので、今の方システムの方がいいけど・・・。

***

警察署へ(4)

中で待つこと、30分くらいでしょうか。

私の番号が呼ばれました!
(夫に、あまりアグレッシブにならないように、滞在許可証が貰えなくなっても困るから。と言われていたのですが、気持ちは戦闘態勢で受付へ。)

私の担当してくれた方は、40,50代くらいのおじさんでした。

このおじさんは優しかったです。
ラッキー!!
私の様子を見て、ちょっと英語も話してくれたし、親切丁寧に対応してくれました。
なんだか、ありがたく感じる。

さて、できてるよ〜と紙を持ってきて、
名前とか、内容が間違ってないか確認してね、と言われました。

いよいよ原本の入手に心逸りながら、ここは慎重に!と思い、確認する私。

すると、出生地のTOKYOの「O」が欠けている。
TOKY になっている。

なんかあったら嫌なので、一応、聞いてみました。

「O」が足りないんだけど、大丈夫ですか?と。
すると、PCの画面を見せてくれて、「データ上は TOKYO になっているから大丈夫。字が長くて入らなかったみたいだね。」と。

さすが。
こういう細かいことは気にしないようです。

あと、最後にサインね。と言われました。
私のパスポート、漢字なんですけど、ローマ字だけでいいですか?って聞いたら、ローマ字でいいと言われました。

(私はビビリなんで、漢字とローマ字、両方ともサインすることもあります笑)

あとでよくよくサインを見たら、字めっちゃ汚くて驚愕しました。
字から焦りが見える。

私は5年分の許可証をもらえたので、この乱れた字とも5年間共に過ごすことになります(苦)。

皆さん、サインは綺麗に書くに越したことないですよ。

そして、発効日を確認すると
3月9日だそうです。
3月12日に取りに行って、できてないってパスポートをつき返されて嫌な思いしたのは夢だったのかもしれない。
それか、日程を前に設定して付けたか。
夫は後者ではないかと言う。
いずれにしても真相は闇の中。

***

やっと手にした滞在許可証 Carta di soggiorno。
次の更新まで、(たぶん)移民局に行かなくていいと思うとちょっと嬉しい。

許可証は、普通の紙でした。
それに、シールとか、透かしとか入ってます。

A4サイズのものを2つに切ったものです。
しかも、普通に折り目を付けて、ピリピリと手で切ってました。
失敗すれば破れる、一般的な手法です。
点線とか入ってないんだなぁと思いながら見てました。

いつ破れてもおかしくないこの紙を、5年間持ち歩かないといけない。
しかも、パスポートよりも一回り大きいので、ちょっと持ち歩き不便。

***

私の愚痴も多くなり、少々少し長くなりました。
とりあえず無事にゲットできました。

お付き合いいただきました方、ありがとうございました。

こうやって自分の思いを吐き出しながら書いていると、心も落ち着いてきます。
note効果?

海外で暮らすのは、良いことも楽しいこともあります。
でも、楽しい事だけでもありません。
色んなこと乗り越えないといけませんね。

それでは、良い週末をお過ごしください。

Ci vediamo!

タケディーナ。

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