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イタリアで「里帰り出産」ってある?って聞いてみた。

日本で聞く「里帰り出産」。
現在ではどうなのだろう?と思いネットで見ると、50〜60パーセントの割合でしている方が多いような感じでしょうか。

そして、イタリアではどうなのかな〜?とふと思って、夫に聞いてみました。
今回は「里帰り出産について」聞いてみたことと、私の感想。

いろんなイタリアの方々によく聞き込みをしたわけでは無いので、こう言う意見もあるんだ、と言う程度にご覧くださいませ。


夫に里帰り出産を説明して、イタリアにもあるの?って聞きました。

僕も初めてのことだし、一般的にどうか、と聞かれても正しい答えかどうかはわからないけれども、、、と前置きしつつ
まず、第一声は、

「イタリアでは、里帰り出産みたいな風習、聞いたことない」

だそうです。

そして、次に
「里帰り出産って、僕の知らない新しい日本の文化な気がする。」
と言っておりました。

確かに、出産準備コースに通っていた人たちも
実家は遠くても、みんな今住んでいるところで産みます。
パートナーや夫婦で最初から子育てをしていく前提で、コースも進んでいました。
母親が来てくれる、と言っていた子はいましたが、
里帰りして産んで、産前産後を過ごす、と言う人はいませんでした。


理由を考察してみる。

まずは、医療レベルの差ではないか?と思います。

大都市(ミラノやローマなど)には大きい病院が揃ってますが、地方となるとそうはいかないのが現状です。
イタリアの医療も昔よりはかなり良くなっているようなのですが、やはり地域によりバラツキがあるらしい。
尚、私が住んでいる北イタリアの方が医療のレベルはイタリア内でも高く、そこから離れて田舎や実家に帰って里帰りするという医療的メリットがあまりないのかもしれません。
ただ、実家が大都市近郊である、などの場合はまた里帰り状況が違うかも??

日本では、地方でも大きい病院はたくさんありますよね。
専門的となると色々話は変わってきますが、日本では平均的な医療レベルは保たれているのではないかな?と思います。
そこも、里帰り出産しようと思えるポイントですよね。

そのほか、
旦那さんやパートナーの仕事によるかと思いますが、場合によって育児協力体制が組みづらいのかなと言う気もしますが、どうなのでしょうか。
日本だとなかなか休暇が取りずらかったりしますよね。

イタリアは職場にもよると思いますがパパが育休を取ることも最近では増えてると思います。

また、イタリアでは家族・親戚が近くに住んでいる場合も多くあります。
なので、おじいちゃん、おばあちゃんいる場合は、お世話やお散歩、送り迎えなど大活躍。
(地方から大都市に出てきてる人たちも沢山いるので、この限りではありませんが。)

余談ですが、スウェーデンとかは自立型のようで、じいじ、ばあばがお迎えに行ったりとかはないらしいって聞きました。

お国により文化それぞれですね。


そして、次の疑問。

「里帰りしちゃったら、パパたちはどうしてるの?」

場所によって色々パターンはあると思いますが、
パパさんとは離れ離れになるケース、多々ありますよね。

夫さん的には、
「離れ離れなんて、悲しい!一緒に子育てして、成長を見守りたいじゃん!」
とのこと。

奥さんやパートナーが実家に帰っちゃうなんて、寂し過ぎるらしい。
生まれてからの大切な時期を見逃すことになると。

日本のパパさんたちは、それで良いのかな・・・??と。

日本のパパさんは実際のところ、どうなのでしょうか??
ちょっと素朴な疑問。

そういえば、奥さんが里帰り出産からなかなか帰ってきてくれなくて、、、、とか言う話も耳にしたことあります。

イタリアでは現在は立ち会い出産は通常です。
なので産まれる瞬間を立会できないなんて悲しい!という感覚があるのかも。
病院の付き添いもほぼずっと一緒にいれるらしいです。

コロナ規制は病院により別途ありますが、コロナ前は家族もぞろぞろ面会に来ることも、あるある話とか。


ここからは個人的な意見と感想。

里帰り出産のメリット・デメリットはそれぞれあると思います。
私はの場合は最初から、日本に帰らずイタリアで産むことを選びました(まだ産んでないけども・・・)。
今過ごしている場所がイタリアですし、妊娠から出産まで通して夫が近くにいることが1番だと思ったからです。
日本、遠いですしね😭

🍼

ご家族の環境にもよると思いますが、自分の母や家族の助けって大きいと思います。自分の家族と、旦那さんやパートナーの家族とは育った環境が違うわけですからね。産前だけでなく、産んだ後の体力・精神的なダメージも大変なものでしょうし(これは今から恐怖です)。
そこで助けてもらえると言うのは、かなり大きいとは思います。

でも、里帰り出産をすることで、
産む側のママがどんなに大変か、子供の世話がどんなに大変かを見ることができなくなってしま気がします。
「大変」という理解度に差が出てしまうこともあるのではないかと。

ボロボロになってもお互い大変な時間を共有して、支えあって助けあって乗り越えることって、長い目で大切な気がしています。
(理想像ですけどね)

お母さんや家族が自分達の家に来て家事を手伝ってくれる、と言うような状況はすごく助かることもあると思います。

ご家庭にもよるかと思いますし、うまく理解し合えている夫婦、パートナーもいらっしゃるかと思います。
ですので一概には言えないのですが、なんとなく、里帰りすることで「子育てはママの範囲である」と枠を区切ってしまうような気もするのですよね。
そう思うのは、私だけかしら。
※里帰り出産を否定するつもりは全然ありません!


皆さんの見解は、どうでしょうか?

出産準備コースに参加しているパパさんたちを見ると、
初めてでわからないことだらけで不安だけど、
できる限り支えて一緒に乗り越えて行こう。
自分には仕事もあるけど、それよりもやっぱり家族が一番大切だから!
と言う印象を受けました。
昔はパパは仕事!と言う考えが強かっただろうし、時代も変わってきているんだろうな。

うちの夫はこの間、ぽそりと
仕事は生きるお金を貰うためであり、それ以上ではない。
スキルや学びを得られたり、楽しいや良いこともあるけど
仕事のために生きたくないと言っていました。
※もちろん、真面目に仕事はしてますよ。

そう言う考えの人は、イタリアでは多い気がします。



出産準備コースの生活スケジュールのブレインストーミングの時に、ママさんたちは
「こっちは子供の面倒とミルクあげたりとかで忙しいんだから、旦那ができること、買い物・家事とかは勝手にやっておいてほしいよね?買い物なんて買うもの決まってるし。」って言っている人もいました。

母ツヨシ。

また別の機会で書きたいと思いますが
この間、パパママの1日のスケジュールを考察して比べよう、と言う話の時、助産師さんがパパたちに言ってました。

ママ:授乳やお世話で約8〜10時間はかかりっきり。そのほか、子供からなかなか目も離せない。休日含む。
パパ:仕事と通勤で約8〜10時間。だいたい平日のみ。
「ママは土日休まず、1日中仕事しているみたいなものよ!夜中もよ!」

そう言われるとなんだか、目から鱗!



今回は、旦那さんやパートナーがいる前提で書きましたが、
家族にはいろいろな形がありますからね。
一番良い形、方法をそれぞれが見つけるって言うのが大切なのでしょうね。

それでは
Ci vediamo!



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