イタリアの出産準備コースに参加
こんにちは。
今回は、出産準備コースに参加したお話です。
ご興味ある方はご覧ください。
出産準備コース、申し込み
日本では妊婦さんや両親を対象とした、母親学級または両親学級と言われるコースがあるかと思います。
イタリアでは Il corso preparto(イル・コルソ・プレパルト)と言います。出産準備コース、と言う感じでしょうか。
処方箋のような、お医者さんからもらう証明書(Impegnativa) があれば、無料で受講申し込みできます。
産婦人科の先生に、参加したらいいわよ〜と言われて、参加することにしまし。
私は11月から参加しています。
病院で受けられるもの、自治体でおこなっているもの、種類は様々。
受講形式もオンライン型、参加型がありますし、回数もそれぞれです。
(コロナの影響でオンライン型はかなり普及したかもしれません)
オンライン型と言っても、録音録画されたもが配信されるのではなく、説明を聞きながら質問ができるようになっていて、コミュニケーションが取れる形式が基本だと思います(おそらく)。
私の場合、最初は病院のものに申し込んだのですが、すでに定員がいっぱいで、自治体で行なっているコースに参加することになりました。
早く申し込まないと、定員漏れになる可能性大です。
病院でおこなっているものはオンラインだったので、パートナーとも参加できる形式でした。
自治体のものは以下のような内容でした。
「最初の6回はママのみ&参加型」・・・!!
もちろん、イタリア語オンリーのコースです。
ちゃんと理解できるか、という点で一気に不安だらけ。
勝手に夫と一緒に参加できるんだと思って、余裕ぶっこいてました。
(↑初めから他力本願丸出し)
いよいよ第一回へ参加。
予習したり準備しなくちゃと思いつつ、特に大したこともしないうちに当日を迎えました。
ささやかながら、イタリア語の育児本を少しだけ読んだり、イタリア語のYouTube動画見たりして必要そうな用語をピックアップしましたが、全然覚えられない。
時間はあったのに、何してたのでしょうか。
いつも、こうやって行き当たりばったりになりがち。
最後は出たとこ勝負になる。
コースの場所は家から徒歩で行ける場所でした。
ドキドキしながら施設に15分前に到着。
部屋の扉に靴脱いで入ってね、と張り紙がありました。
イタリアでも、最近は土足禁止のような部屋もあるもんだな〜と思いながら、一応靴を脱いで入室。
部屋に座れるようのマットがひいてあって、"洋風お座敷" のような感じのセッティングになってました。
だから、滑り止め靴下って書いてあったんだな〜と思いました。
5分前になって、徐々に人が集まり始めました。
イタリアの人たちってコミュニケーション能力高いから、会った瞬間から挨拶などが始まります。(←ものすごく見習いたい要素)
合計7人でした。
次の回からは2人増えて、今は9人です。
グループの外国人は、私1人でした。
この先どうなることでしょうか。
ビビりまくりの自己紹介
最初は、用紙に記入したりする作業がありました。
分からないところもあり、隣のお姉ちゃんに聞いたりしてなんとか記入終了。すでに汗ダラダラ。
初回は、自己紹介と妊娠での変化・出産とは、などを話しましょう、という感じでした。
講師陣には助産師さんと心理学の先生、あとは施設のスタッフさんがいました。
最初にコミュニケーションを取るために、ペア・グループで自己紹介と今までの妊娠の経過、どこで産む予定か、など身近なことをお互いに話し合いましょう。と言う時間になりました。
私も恐る恐る一応つたないイタリア語で話しました。
みんな優しくて一生懸命ききながら、助けてくれました。
うまく理解できなかったり、冷や汗ダラダラなことは色々ありましたが、何とか自己紹介の時間をクリア。
ほっ。
私が辿々しいイタリア語で話しても、みんな優しくて、ウェルカムよ〜!
と言う雰囲気でした。
ほっ。
自己紹介の後は先生たちの話が終わった後、気分を和らげましょう!と
みんなでちょっと体を動かしたり、ハグしあったりした時間がありました。
フィジカルなアクティビティもコースの中に時折組み込まれていました。
音楽聴いて胎動を感じたり、体操したり、体を動かしたりしました。
グループの年齢層は30代で、みんな初めて出産する人たち。
2回目から参加した人たちの中に、1人だけ10代がいました。
住んでいる場所も比較的近いので、出産する病院もほとんどが同じ病院でした。
心のケアの大切さ
コースの進行をしてくれていたのは心理学の先生と助産師さん。
心理学の先生は最初2回のみの参加でした。
心理学の先生は、理解し合うためコミュニケーションを取ったり、みんなの不安を取り除き、心を和らげるような役割でした。
実際の出産関連の話は助産師さんが進めていました。
心理学の先生もいることで、心のケアも大切にしているんだな、と実感。
妊娠は病気ではないけど、辛かったり苦しかったり、メンタルが不安定になる時期。
妊娠中はみんな不安になるものだから、1人で抱え込まず、ここにいるメンバーで共有しあって解消していきましょう。
と言っていました。
実際に、今まで順調だった人、大変だった人、いろんな人がいました。
順調でも不安で不安で涙する人も。
今まで経過が良くなくて、不安やストレスだったことを思い出して涙する人も。
もちろん、あまり不安に思ってない人もいて、十人十色。
みんな感情豊かだなと思いました。
不安なことも、ちゃんと口に出せる勇気を持ってるし、自分の感情を大切にしている気がする。
自分の感情をきちんと表現できる、不安を口に出すことって、すごく大切なんだなって思いました。
イタリアの人たちって、みんな明るくて前向きで不安も少ないのかな、と勝手に思ったりもしてました。
でも、実際に話を聞いてみるとそんなこともなくて、どんな国の人も環境の人も不安っていうのはあるんだなと実感しました。
私も話を聞きながら「不安に思ってたのは、私だけじゃないんだ」と思えました。
グループ名
初回の最後に、せっかくだからグループ名を決めよう!
という話になりました。
すると、日本語でつけるのはどうかしら??
と心理学の先生からの提案。
どんな言葉がいいかしら?
という問いかけに、グループの1人が
「日本語で、お母さんはなんていうの?」
と聞いて来ました。
ママ、お母さん、母親
の用語が頭に浮かびましたが、
簡単でわかりやすい日本語は「お母さん」かなと思い
「お母さん」
と回答しました。
命名:「OKASAN」
メンバーとのコミュニケーション
最初は中々話しかけられなくて、今日もダメだったな、うまくはなせなかったなぁと落ち込む日々でした。
回を重ねる毎に、せっかくの機会だし私も頑張って少しはコミュニケーションを取ろうと思い、話しかけられそうな時は話すようにしてみました。
話してみると、
実は日本語を習ったことがある、
日本に興味があってマンガが好き、絵を描いてる
日本に旅行に行きたいと思っている、
など嬉しい情報が。
何だよ〜最初からそれ言ってよ!と思いましたが、案外こういうところ、イタリアの人たちもシャイだったりすることも。
きっかけが無いと話すの恥ずかしい、どう切り込んで良いかわらない、失礼があってはいけないし、みたいなのがあったり。
ちょっと意外な一面です。
今まで行った、コースの内容
その後、あっという間にコースは進んでいき
現時点、全8回中6回が終了しました。
このコースは、一方的に先生が話すだけでなく、質問したりディスカッションしたりしながら進める方式でした。
そうしていくことで、みんなの不安を解決して共有して理解を深めていきましょう、という感じでした。
最初はなかなか慣れない環境の中、戸惑いもありましたが、みんな親切で知らない情報を共有しあったりできて、すごく良かったです。
最初はオンラインの方が楽で良いのではと思ってましたが、今は参加型でよかったなと感じています。
残りの2回はパパも参加!
いよいよ出産に関する内容になると思いますが、どうなるか楽しみです。
続報も出せたらなと思います。
日本のコースではどんなことを行うのでしょうか。
それも気になります。
それでは、またお会いしましょう。
Ci vediamo!
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