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超短編

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超短編です。500文字から800文字程度の短い物語。
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海辺の食堂

海辺の食堂

 ヤヌさんと海へ行くことになり、気乗りはしなかったがだましだまし海へ行く。
 海へついたら曇っていて、空も海も鉛みたいな色だった。
 ヤヌさんがクラゲを捕まえて、それを両手に持って踊っている。大海原を渡って来た風が、野暮ったい風体のヤヌさんを劇的に煽り、得体の知れない迫力をヤヌさんに与えている。帰ろうと言っても聞かない。
 仕方なく待っている間、空腹だったので閉店していた海辺の食堂の厨房を勝手に借

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病

 病であろう、これは。わたしは。
 あかく、あたたかい、いのちを飲み込んでわたしは生きている。否、生きてはいまい。
 死ぬということが無に帰することであるならば、わたしは死んではいない。
 生きるということが、陽の光の下で大地を踏みしめることであるならば、わたしは生きてはいない。
 わたしは、死んでも生きてもいない。
 幸か不幸か、時間だけはたくさんあった。残酷にして優しい、動かなくなった時計のよ

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