僕の音楽観

こんにちは。ギターリスト、ギター講師の武田です。今回は自分なりの音楽観についてツラツラと書いていきます。ギターを弾いているので、ギターの事にも触れていきます。

この記事を書いた人

武田展明 Twitter  YouTube ギターレッスン

音楽、映画、漫画、コント、絵画は同じ

漫画家は漫画作品を作る、芸人はコントや漫才を作る、絵描きは絵を書く、音楽家は音楽を作る。

まぁ

当たり前です。みんな創造しています。先人の作品を模写したり、研究したりする事をして、自分のモノを作っていくんですよね。

コピーは大事だが、それはまだ途中経過に過ぎない

音楽でもコピーは大事な要素です。それは間違い無いです。曲を通して、テクニックや音の出し方などを深く学べます。ギタリストならば好きなアーティストをトレースする、あんな風に弾いてみたい、という欲求は少なからずあるはず。

しかし、それはまだ途中です。その先に自分ならばこのように表現するという所に向かうのです。

絵描きさんが模写して物凄く上手く描けた。凄いことです。但し表現としては模倣なので、自分らしさを出すという所には行きづらい。自分の作品としては発表はできないでしょう。

お笑い芸人でも、人のネタをコピーしてこなしたとしても、オリジナルとは言えないでしょう。

あくまでも途中なのです。

模倣したもの中に、自分ならこうするかな、と1つ2つアレンジしていく中で

少しづつ自分が見えてきます。ギターで言えば、人の曲のギターソロの部分だけを自分なりに弾いてみる、コード進行をリハモするなど。

模倣(インプット)を通して創造を行えるように日々、考えることが大事と考えます。

分析する能力

模倣をした後に分析をする。ギターではかなり大事な要素である。1弦で弾いてるのか、2弦なのか、ベンドしてるのかスライドなのか。コードに対しての音使い、コード進行、この辺を把握する能力は創造力を磨くのに大変重要になってくる。

やはり、音楽理論やスケールの知識は最低限必要であろう。堅苦しく考えずとも、音楽理論はパターンや現象に名前をつけているだけなので、模倣をしていくうちに、どうやらこんな法則があるっぽい、くらいで入ればよかろう。

音楽理論のみでは、音楽を創造することはかなり難しいので実技と並行する事をお勧めする。やはり聴いて(インプット)してコピーして(模倣)、分析して、言語化するというのが音楽理論の流れであるから。

人と同じにはなれない。

色んな模倣をする事で、大分自分の好きなアーティストのパターンも見えてきたであろう。tab譜(ギター専用の譜面、比較的簡単に読むことができる物)だけを追いかけて、ひたすら弾いていた時よりも余裕が出てきて、分析する事も出来る様になった時くらいに、

もしかしたら、全く同じにはなれないかも。

と、気づく。(時期は人によるし、それでも模倣に全てをかける場合もある)

そう、エッセンスの吸収が実技能力向上以外に、模倣という作業には含まれてるのです。

エリッククラプトンと同じフレーズを弾くことは可能かもしれないがクラプトン ぽいだけで、クラプトン ではない。なぜなら自分は自分でしかないから。(クラプトン にかなり似せて弾けたら、周りからクラプトン そっくりで凄いね、と称賛はされるかもしれないけどね。)

蕎麦ばかり食べてる蕎麦屋さんは嫌だ。

美味しい蕎麦屋さんの店主は毎日蕎麦を研究されてるであろう。しかし蕎麦以外の物も食べるでしょう。洋食、中華、色々インプットしているはず。蕎麦を食べるだけが蕎麦研究ではないということである。

上記はギターの師匠でもある大谷レイブンさんの言葉である。

大谷レイブンさんは、世の中ではハードロックで有名な方であるが、家ではクラッシック、ジプシージャズ、なども聴く。実際、クラッシックコンサートにも連れて行ってもらった。

何が言いたいかというと、自分の興味の範囲を少しづつ広げてみるのも大事です、って事。聴くだけでもいいので知らないジャンルも聴いてみよう。

レゲエならボブマーリー、ファンクならJB、ブルースならBB KINGなどその道の著名人の演奏に少しづつ手をつけるとよいでしょう。

個人的には、好きなアーティストがフェイバリットに挙げているアーティストをチェックしてみる事などをした。

アウトプットをしよう

インプットが大前提だが、アウトプットしないとダメだ。短いフレーズをスタンダードのコード進行にあててみるなどでよい。創造した物がどのようになるかを確認しなくてはいけない。

絵画などであれば、目視できるが、音楽はそうはいかない。録音をしてみること。これが大事。

僕もアウトプットするために曲を作っている。バンド運営するためには曲も必要なので、自分の表現をここ(作曲)に持ってきている感じだ。

リンクを貼っておくので興味があれば聴いてみてほしい。ロックな音楽が好きだけど、少し違うジャンルを混ぜている。

リンクはこちら。エアネコレクター

バンド名義で今年くらいに新作が出るので、リリースしたらお知らせいたす。

セッション

アウトプットを楽しく実践的に行うにはセッションが1番お勧め。定番曲などで枠組みはある程度決まっている中に、自分ではどのように弾くかを人と一緒にバンド形式で出来る。他のパートの人の話も勉強になることが非常に多い。

僕もセッション初心者向けの練習会をやっているので、興味があれば是非ツイッターやレッスンHPで確認してみて欲しい。

ゴールはない

創造していくということを自分でやっていくと、ゴールはない。1つ作ったらまた新しく1つ作る。どんな感じにしていくか、など、答えは自分の中にあるので、終わることはない。

楽器の話に偏ってしまったが、絵画でも漫画でも創作するものは一生モノとして楽しんでいける。

もし、これを見てギターの練習の仕方が変わった、音楽の聴き方が変わったという人がいたら嬉しい限りである。難しい事が出来ることはさほど重要ではないです。自分が出した音や書いた線などをみた瞬間、聴いた瞬間、ああ、お前っぽいなって言われたらこっちのもんである。(世界観の確立)

最後に

音楽観をギターを通して作ってきたのだが、まだまだ道途中。自分なりの表現を楽しくしていきたいなと思いつつ日々、練習しています。

この記事はあくまでも、僕の音楽観。音楽観なんてものは人それぞれです。みんな違ってるから面白い。

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