見出し画像

『出版160周年記念 不思議の国のアリス展』に行った話。


※写真撮影可能の展覧会です。


夏が近づく。
黄金の午後をお過ごしの皆様、ごきげんよう。

『出版160周年記念 不思議の国のアリス展』
先日、飛び込んでまいりました。

他にもフォトスポット・サイレント映画版の上映が。


全世界で100年以上愛され読み継がれる2つの物語。
『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』
こちらを彩った『挿絵』をメインに展示。

ここでは、私が特にお気に入りのエピソードの挿絵を掲載します。


では、いってらっしゃいませ。


イギリスの数学教師が幼い三姉妹のために始めた即興話。

ルイス・キャロル
本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドドソン


好奇心旺盛、天真爛漫な主人公の少女・アリス。
時にウサギの後を追いトランプの国を。
時に空想中、鏡に誘われチェスの国を訪れます。



左が不思議の国の住人。
右が鏡の国の住人。


"コーカス・レース"を決める鳥さんたち。
現実あるある。


ドードー鳥大好き!


エピソードより絵の解釈として。
公爵夫人が投げてよこした赤子が子豚に。
子豚や赤子以上に困った人の多いこと!


”ウミガメモドキとグリフォン”の話。
本物になれたはずなのにね。
因みに左は地下の国版……絵描きの力ってすごい(白目)


グリフォンの色彩がとても艶やか。


みんな大好きチシャ猫さん登場。


狂ったお茶会🦇✨


ハートの女王とアリス。
時の英国女王がモデルとの説はあるけれど、
もっと女性の普遍的な何かを感じる。

クロケット中のアリス。



作品内に溢れる”しこう”を凝らした言葉たちは、著者ルイス・キャロルが子どもたちを楽しませるために生み出されたものばかり。

両者で違いがあるとすれば。
『不思議の国』は三姉妹のための、ある意味家庭的な物語。
『鏡の国』は理知的ではあるけれど全ての子どもたちに贈る物語。


物語のためにこの加工したそう。
素晴らしき作家魂。


エピソードというより、この絵の疾走感大好き。


トゥイードルダムとトゥイードルディー。
"双子好き"さんはココからの人が多いのでは?
なお同じ名前で好きな姉弟キャラいますね。


ジャバウォックは心が踊る。


『名無しの森』
お互いを知らなければ仲良くなれたのに。
あと、名曲。


大工とセイウチ。
牡蠣の赤ちゃんかわいい。


Humpty Dumpty sat on a wall.


ライオンとユニコーン。


ルイス・キャロルを語る時、必ず彼の”子供好き”が指摘されます。
(昔、とある作品で彼に寄せた文章に『どちらがどちらを蠱惑したのだろう』という一文を発見した時は膝と頭を強打しました)

そして、アリスも"女王"に。

物語であれ、写真であれ、彼が残した作品を眺めていると、”そこ”だけを示唆しているわけではないと私は強く思います。


夢から覚める時間。



100年前も100年後も人が辿る道は変わらない。
人生には『自由』と『あそび』が必要なのだと。



最初の物語『地下の国のアリス』と
アリス・プレザンス・リデルの肖像


???「いかがだったかしら?」



♠♥編集後記♦♣


毎回『英国展』での不満。

『パイ包み』の販売が嬉しい反面。
”ウサギ肉”使ってないのがナンセンスすぎる!!

それぐらいの”ユーモア”あってもいいと思う。


『アリス』関連の資料を集めていたら、古い冊子を発見。
……10年前?


夢の王国のアリスはアニメも実写も目を通したけれど、やっぱり一目置くのは原文のアリス。


2019年の神戸で開催されたアリス展。



子どもの頃からフワフワに目を奪われて。
色んな人から揶揄されて。

だからこそ。
ハートの女王様たちおかあさんたちありがとう!
まだまだ『わたしアリス』でいられます。


蝶に夢を見るた思想家も。
夢に現実を見た作家もいるけれど。
私は『アリス』で世界をみるのだ。


うつし世はワンダーランド。


ご覧いただきありがとうございました。
次の世界でお会いしましょう🦤
良い一日をお過ごしください🐰🐭🫖☕🎩


"おかえり口"はあちらです。






これはオマケ。
\リバース・ロンドン!/




この記事が参加している募集

#海外文学のススメ

3,243件

お気持ち、ありがとうございます。 頂いた気持ちは、自分の原動力に変えるだけでなく、他の誰かの気持ちを支える活動に使っていきたいです。