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西本願寺の『唐門』を見に行った話。

皆様、こんにちは。
いい機会かなと思いましたので、お蔵出し写真を投稿します。

本当ね…京都の方達(警備員さん)のね、時間厳守さはスゴいなって。
(遠い目)

あと、超個人的趣味の元、作成してます。(キリッ!!)(`・ω・´)

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今日この話をしたのには、以前、舞台作品で楚漢戦争そかんせんそう(項羽と劉邦)』にまつわる物語を観劇したことがありまして。
※最後にご紹介します。

その際、かの有名な軍師・呂尚(太公望)と並ぶ兵法の祖黄石公こうせきこうと始皇帝暗殺未遂の後、流れ流れて劉邦の有能な部下となった、軍師張良ちょうりょうが登場したんです。

『黄石公と張良』―――二人の出会いの物語は、御伽草子や能・幸若舞※で有名でして。

※みんな大好き敦盛なんかが有名だよ。

また、日本の寺社の彫刻にも取り上げられてます。

・・・そういえば、この二人の話、京都のどこかで聞いたことあるぞ?

西本願寺「唐門の一部、公開できるようになったやで※」
※2021年12月時点

わい「・・・いざ上洛!!」

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と、いうわけで。西本願寺。

阿弥陀堂門(重要文化財)

門前にいた警備員さんと軽く挨拶を交わして、中へ。

私「すいません。唐門だけ撮影したいんですけどいいですかね?あと場所どこですかね…?」

警備員さん「いいですし、この左奥ですけど…お姉さん何で来はりました?タクシー?電車?ここから駅の行き方分かりはります?😊
(閉門20分前の腕時計見せながら、何かくどくど言い始める)

私「あっ、大丈夫です~!!!この辺慣れてるんで、大丈夫です~!!!お気遣いなく~!!!あと、用事も5分で終わるんで!!この左奥ですね!?!?色々ご無礼働いて申し訳ないですぅ~!!!ご親切にありがとうございました!!!用事終わったらとっとと帰りますんで!!!では!!!!行ってきます!!!😊」


なんだろう。私の知る京都って、だいたいこんな感じ。

阿弥陀堂(国宝)と御影堂(国宝)

もう一人、やせいの けいびいんさんが とびだしてきたけれど。
仕事の邪魔しちゃいけないと思ったので、会釈かわして、唐門へ。

急に雪が降ってきた。

唐門(国宝)

桃山時代の豪華な装飾彫刻が施された檜皮葺ひわだぶき唐破風からはふの四脚門。

その彫刻や色彩の艶やかさに、目を奪われ、時が経つのを忘れそうになる事から、別名日暮門ひぐらしもんとも。

彫刻には、孔雀・唐獅子・麒麟などの聖獣たち。

そして、2つの中国由来の『物語(故事)』が施されている。

世俗的な立身出世を避け、高潔な心でいることの故事――『許由巣父

出世話を聴いてしまい”耳を洗う”隠士・許由。
許由の姿を見て、『そんな汚れた水を牛に飲ませられない』と、あえて上流の水を牛に飲ませた(連れ帰った)隠者・巣父。

反対に。
苦労を身をもって体験し『学び』を得て立身出世する――『黄石公と張良

川の中に投げ入れた沓(靴)を張良に取りに行かせる、隠士・黄石公。
黄石公に沓を差しだす、後の漢の軍師・張良。龍に乗っているのは『能』の演目『張良』から。

なお、だいたい『黄石公と張良』の話をまとめると、こんな感じ。

始皇帝暗殺に失敗し、名を変え逃亡生活身をしていた張良。

ある時、一人の老人と出会う。

老人は履を橋の下に落として、張良に「その沓(靴)を拾って自分にはかせろ」と命じた。張良は老人の命じるまま、沓を拾って老人に履かせた。

彼の姿を見た老人は満足したのか、一度笑って去っていったが、後に戻ってきて五日後の朝に再会を約束した。

五日後、先に来て待っていた老人は、日が昇ってから現れた張良に「目上の者との約束をしておきながら遅れてくるとは何事か」と、また五日後に会う約束をする。

次の五日後、日の昇ると同時に約束の場所へ行ったものの、老人は既に来ていて張良に以前と同じことを言う。

また更に次の五日後、日の昇る前に行くと老人は後から来て、「それでよい」と言い、張良に「太公望兵書(六韜)」を与えて、こう告げた。

「この書を読めば、王者の軍師となり、10年後には王者の師、更に13年後、おまえは"穀城"で私に会うだろう。」と。

老人の予言はすべて的中し、張良は、穀城で"黄石"となった老人と再会することとなる。

『苦労なき出世はない』ということなのか。
『若いときの苦労は、買ってでもしろ』ってことなのかな。

そりゃ…簡単に手に入るモノは簡単にすり抜けていきますからねぇ。

一昨年の撮影なので、もう完成してるかな。
なお、ちょっとお隣の(広範囲)『東本願寺』もオススメ。

両方とも、お寺だからね。
夏、涼しいし、畳が気持ちいんだって!!!
休憩にもってこいの場所です。

京都駅からも比較的近く、徒歩でもアクセスできますので(西本願寺は気持ち遠いかな)京都にお越しの際は、是非立ち寄ってみてください。

時間の余裕をもって。


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最後に。
そんな『黄石公と張良』が出てきた作品というのが。

DisGOONie Presents Vol.5『Phantom words』

黄石公役を田中良子様が。
張良役が鈴木勝吾様が。

それぞれ演じておられました。

一言だけ感想を言うと『Phantom words』で、お二人だけで演技するシーンは凄かったです。


DisGOONie Presents Vol.5『Phantom words』
「Phantom words」の前日譚・DisGOONie Presents Vol.10 『MOTHER LAND』


先日やっと届いた『マザラン』



更に、DisGOONieで脚本・演出を手掛ける西田大輔様の新作。
舞台『Arcana Shadow
本日7/1より7/9まで東京・サンシャイン劇場にて開幕しております。

時は、京都・平安時代。
謎多き陰陽師・蘆屋道満を中心とした陰陽師物語。


晴明神社

ご興味ある方は、一度覗いてみてください。

ここまでのお付き合いありがとうございました。
次回の投稿でまたお会いしましょう。

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