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イラストレーターのための著作権譲渡契約書【ひな形/商用利用可能】【Wordでダウンロード可能/メールでご質問可能】2023

イラストレーターの皆様こんにちは。プロとしてイラストを企業などに権利ごと売るときに、契約書があったら便利ではないでしょうか? 購入する側としても安心ですし、著作権の帰属についても明確になります。そこで、「契約書をつくってみよう!」と思われた際に便利なひな形と解説を用意しました。丁寧に解説したつもりですが、どうしても疑問点やアレンジの迷いが出てくると思います。そこで、この記事のご購入者はメールでご質問、ご相談いただけるように専用フォームのリンクもつけてあります。契約実務に不慣れな場合や、ご不明点のお問い合わせにどうぞご利用ください。

こんな時につかえるひな形です
・クライアントとの金銭トラブルや著作権トラブルを予防したい
・作品の著作権を譲渡したい(させたい)、それを明確にしたい
・きちんとした契約書を用意しておきたい

イラスト作品を著作権ごと譲渡する契約

「著作権」は、譲渡せずに相手方に「利用許諾」する方法もあります。でも、買主側に「著作権もぜんぶ譲渡してほしい」といわれるケースは、多いと思います。

購入者は、なるべく自由に使える方が都合がよいため「買い取って」しまいたいと考えるものだからです。
でもそうすると、あまりにも自由に使われてしまう(場合によっては不本意な利用をされる)可能性があるから、著作権「譲渡」はイラストレーターに「不利」だ、という考え方もあります。

ただ、不利かどうかは、イラストの位置づけや、正直対価によっても違いますし、ある意味イラストレーター側も「譲渡に納得している」ことも多いはずです。つまり、譲渡だから不利とばかりは決められず、結局はお互いの合意によるわけです。だとすると、本当に問題なのは「譲渡なのか、そうでなかったのかが曖昧」なことです。そこを事前にはっきりさせておくために、やはり契約書が必要です。

そこで、あなたがプロとしてイラストを販売する際に、クライアントから「著作権も同時に買い取らせてください」(著作権を譲渡してください)といわれたときのために最適な、イラストレーターのための著作権「譲渡」契約書のひな形をつくりましたのでご活用ください。


著作権を譲渡しない場合のひな形は別

今回は「譲渡」を前提に話していますが、著作権を「譲渡したくない」場合も、もちろんあると思います。その場合は著作物の「利用許諾」といって、いわゆる「ライセンス契約」のかたちにします。ひな形の種類が異なりますから、以下の記事を参考にしてください。


「著作者人格権」についても明確にできる

注意点として、著作権の一種である「著作者人格権」と呼ばれる権利は、法律上「譲渡できない権利」とされています。そこで当事者が合意することにより「著作者人格権を行使しない」という形で、ほぼ譲渡に等しい状態にする、という手法が使われます。

もちろん、人格権の譲渡はイラストレーターが対価も含めて納得していることが前提であって、理論上は、人格権を譲渡しないという契約も可能です。ただ、ビジネスの実情からいえば著作権の譲渡をする場合「著作者人格権の不行使特約」は必須です。

このひな形でも、著作者人格権は「行使しない」という内容になっています。ようするに買主側からみれば「完全な買取り」ができるバージョンです。ただし例外的に「クレジット表記をしてもらう場合」や「特定の改変については著作者の承諾を必要とする」といった定め方もできるように、その場合につかえる例文を記載しておきました。これによりケースバイケースの柔軟なアレンジが可能です。

電子契約にも対応可能


紙の契約書でも、電子契約でも締結できるよう、後文の文言を調整してあります。これにより、「今回は紙契約だけど、将来的に電子契約も使う」といった、どちらの場合にも使えるひな形になっています。

具体的には、このひな形には以下の条項が含まれています。

このひな形に含まれる条項
第1条(目的)
第2条(譲渡日等)
第3条(検品)
第4条(通知)
第5条(著作権の譲渡と著作者人格権の不行使)
第6条(譲渡対価)
第7条(保証)
第8条(不可抗力)
第9条(反社会的勢力の排除) =これは省略可です。
第10条(紛争解決)
第11条 (協議)

+Wordファイルでダウンロードできます。
すぐに編集にとりかかることができます。

さらに補足解説として以下を説明しています

・収入印紙を貼るかどうかについて
・ポートフォリオ(実績)として作品を表示する際の追加条文例

メールコンサル(10往復)付き


よくわからない点がある、疑問がある、質問がある、アレンジしたいがこれでいいかわからない、など
ご不明点は専用のフォームからメールでご質問いただけます。ご一緒に最適な契約書を仕上げましょう。

著作権譲渡契約書のひな形

イラストレーターのための著作権譲渡書のひな型です。すぐに編集に取り掛かれるように、末尾でWordファイルもダウンロードできます。

 
         イラスト等著作権譲渡契約書

株式会社〇〇〇〇(以下、「甲」といいます。)と、〇〇〇〇(以下、「乙」といいます。)とは、乙の保有する作品の著作権の譲渡に関し、本日以下のとおり契約を締結します。

第1条(目的)
 乙は、甲に対し、乙の保有する以下のイラスト作品(以下「本件著作物」といいます。)を、その著作権とともに譲渡するものとし、甲はこれを譲受します。

               記

(1)作品名:(タイトル、〇〇のイメージ、○○のテーマ、簡単な作品の特徴等を書きます)
(2)サイズや形態等の仕様:(データ形式、ファイル名、画像の枚数、画像のサイズ等)
(3)その他:(参考資料、仕様書、その他の定義がもしあれば)

第2条(譲渡日等)
 乙は、甲に対し、本件著作物を、以下の形式によって、令和〇年〇月〇日までに、甲に対して譲渡するものとします。
                  記
ai(PDF、jpg、psd・・・)データにて、甲が指定するオンラインストレージ上にアップロードする(または、甲が指定するメールアドレス宛に本件著作物のファイルを添付してメール送信する/本件著作物のファイルを記憶媒体に保存して持参し受け渡す)方法

第3条(検品)
甲は、前項の譲渡を受けた後、直ちに本件著作物を検査して、譲渡された本件著作物に間違い、数量過不足、あらかじめ合意した仕様に合致しない等の齟齬がある場合には、その旨直ちに乙に対して通知するものとします。

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