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旅のはじまり

なんとか第1日目を公開しました。25日間の旅のはじまりです。

出発の記念撮影を撮ろうと日本橋で通りすがりの声をかけるも誰も見向きもしてくれず(平日朝のビジネスマンに話しかけてもそりゃ取り合ってくれませんよね…)、橋詰めの交番のおまわりさんに声をかけるも、ものすごいけげんな感じで「どこからきたんや」「何の目的や」といくつか尋ねられ、事情を説明して何とか撮ってもらった1枚がこちら。

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動画記事にも書いた通り、1日目は1番きつかった。道を間違えたり、慣れない重い荷物に、東京という歩きにくい街。今回皆さんに見ていただいている連続写真も歩測、つまり歩数をカウントして撮影しているので、慣れるまでは途中で歩数がわからなくなったり、撮影し忘れてしまったりして前の撮影場所まで戻る行ったり来たりの繰り返し。。「なんでこんなことはじめてしまったんやろう」「大学でも大手を振って出てきたから今さらやめるわけにもいかへんし…」と後悔しながらもなんとか歩を進めました。

神田大明神、東京大学の赤門を過ぎ、お昼には巣鴨の商店街に。商店街の定食屋さんでお昼ご飯を済ませて、中山道最初の宿場「板橋」を目指します。まだたった3里足らず(1里は約3.9km)。

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板橋宿を過ぎてさらに進むと荒川に出ます。そう、実は東京を出るまでわずか1日なんですね。朝9時過ぎに出発して16時頃には荒川を渡り、埼玉に入りました。往時の雰囲気を感じさせる蕨宿を通過し、日も暮れてきたので初日は南浦和で終わり。

この日の夜、何を食べたかは思い出せないのだけれど、この先の長い道のりを想像しつつビールをぐいと飲んだ。その後周辺を少し探索し、公園にほどよいあずま屋を見つけて人生初の野宿を決め込み、その前に疲労回復のためスーパー銭湯へ。データのバックアップを取り、電源を借りてカメラなど機材を充電していと、リュックと一緒に置いていた菅の笠に目を止めた風呂上がりの紳士が「旅ですか?」と話しかけてくださる。たくさんの人とすれ違いながらも誰からも声をかけられず孤独だった私は思わず嬉しくなり、今日のこと、これからのことをお話ししたのです。そうすると、「もう少し話聞きたいしうちに来ない?」と。さらに「今日泊まるところあるの?うちアパートやってて部屋空いてるから、一晩泊まっていったらいいよ」と。

「え、いいんですか」と言ったものの、本当にこの人について行って大丈夫だろうか、と一抹の不安を抱えながらもついて行く。奥様も温かく出迎えてくださり、空き部屋を貸していただけることに。この先も本当に素敵な出会いに恵まれたのですが、なんとも幸先の良い初日でした。

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《マガジン|中山道音速スライド旅行》
https://note.com/takecomai/m/ma5c815b6b7ed

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