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僕の記憶障害について感じること。

6時半くらいに目覚める。
『なんか今日は一日が長そう』というか時間が経つのが遅そうだなぁ。  
なんて眠気まなこでぼんやりと思った。

入院してから起きた時の気分や考えてることで一日の気分が決まる。
ほら、今だってまだ9時半だもん。
朝のうちに散歩にでも出とけばよかったと思った。
そうすれば割と時間は潰れたと思うのにって少し行動しなかったことに後悔をした。

そうか。
やることがないと、のんびりとしていると、没頭できることを探していると、時間が経つのが遅く感じるんだなと思った。
逆にいうと、それだけ忙しくしてる人なんかはあっという間に時間がすぎるんだと思った。
つまりは没頭してる時間は時間が経つのは早いと感じてる人ってことか。

『30すぎるとあっという間だよ!』という人がいる。
でもそれは逆に言えば、時間を早く感じてるということ。
つまりは何かに打ち込んだり没頭することができている人ということになる。

きっと『今までの人生早かったなぁ』と思うからそれだけ充実した人生だったんだなぁと思える。
生き急いでたのかもしれない。
それが高次脳機能障害になって記憶障害がでるようになって、どんどんと忘れていくようになって覚えられなくなって時間の経ち方が変わったのかもしれないと思った。

だから『老後にスローライフ』を考える人は早くボケたほうがいい。
それかもっと忘れっぽくなったほうがいい。
忘れっぽいくらいだと、覚えておきたいこともきっと覚えておけるし、生きていくには支障はないだろう、と思う。

僕の場合、『色々と退院してから大変だと思うけど…』と言われたことが多い。
むしろその大変だと思うことすら忘れていってしまうのだから、大変じゃないって感じる。
不便と感じるこの脳みそだけど、ポジティブに考えると『嫌なことは一瞬、この先いい事しかない』と思える。
なんてイージーモードになったんだろうと思う。

実際に毎晩のように親父と言い争いをしているが、なにを話したかとかは思い出そうとしないと思い出せない。
残っているのは『言い争いをしたな』くらいの記憶しか残ってないのでなにをどんな風に話したかは忘れている。

僕の高次脳機能障害の記憶の影響について思うことを書いてみた。
わりとポジティブに捉えられてるんだなと思った。
飛び降りした後悔の念や申し訳なさには、毎晩押しつぶされそうになって泣いてるけど。

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