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仮面ライダーRTAからの仮面ライダーエヴァ「シン・仮面ライダー」感想

シン・ゴジラを観てもしも現代日本に怪獣が現れたら…というそのリアリティに肝を冷やした。
シン・エヴァンゲリオンはストーリーは分からないながらもシンジvsゲンドウの場面の特撮演出で笑った。
シン・ウルトラマンはたっぷりの遊び心やテンポの良さで楽しめた。

そんなこんなで楽しみに迎えたシン特撮シリーズ4作目シン・仮面ライダー。
初日に観に行った勢のリアクションはかなり否よりの賛否両論。「シンウルトラマン以上に一般受けしない」「変な場面が多い」「終盤のトンネルのシーンが暗すぎる」などなど。
別に変なのはいいんだが暗すぎるとかその辺が合わなさそうだな~DCユニバース映画とかも画面が暗いの嫌だったので……と感じつつ水曜日まで待っていざ映画館へ。

観た感想は
「本郷猛の内気な性格やヒロインに任せきりなところがエヴァンゲリオンっぽい」
「前半は何もかもすっ飛ばしながら進むので描写が弱く入り込めず、後半は心理描写のために間延びしまくってツラい」
「アクションが思いのほかヘボい」
「結果、盛り上がれなかった」
「シンゴジラやシンウルトラマンで期待していたものと違った」
「楽しめなかった」
でした。

以下だいぶ否定的な事ばかり箇条書きで書くのでうるせぇ俺はシン仮面ライダー面白かったんだよ!って人はもう帰っていいです。


・とにかく序盤が慌ただしすぎる。まるで総集編を観せられてる気分だった。敵を倒したらハイ次みたいな感じで話が進んで行くので戦闘シーンの余韻がない。
・登場人物をドアップで映すいわゆる庵野アングル(勝手に呼称)のせいで何が起こっているのか分かりづらい。等身大アクションとの相性が悪すぎる。
・全体的に描写不足で進むので常に???が浮かんだまま進むので置いてけぼりになる。
・話の流れも政府の男がオーグ討伐依頼をする→ルリ子が敵の情報を全部知っているので解説→ルリ子主体で攻めるの繰り返しなので盛り上がりに欠ける。
・そのルリ子が全部やってしまうで進んでしまうのが序盤の最大の問題点だと思う。今作の本郷猛がまるで大人版シンジ君みたいな内気な性格なのもあって存在感が薄い。
・コウモリオーグのCGがかなりチープで不安になる。そのチープなCGで作られた顔面がドアップになりまくるのが正直かなりキツかった。
・ハチオーグ戦、描写がなさすぎて飛行機から飛び降りてきただけのどこが作戦通りなのか全く解らない。
・ハチオーグ戦のクロックアップ戦闘のバタバタっぷりが酷い……もっとなんとかならなかったのか……
・ここまでの展開のすべてが急なので本郷に全く成長を感じられず、急にふたりが仲良くなりだすのに説得力がない。
・一文字隼人の登場も唐突だし洗脳が解けるのもまたしてもルリ子さんが全部(略)だし唐突すぎるしなのでなんか急に仲間になった感がひどい。
・本郷vs2号ライダー戦がフルCGでズコーッとなる。
・巻き巻きの序盤に対しこの辺から邦画特有の長回し長台詞だらけになり始め、そういうのを退屈に感じる自分はウンザリし始める。
・トンネルシーン、話に聴いて思ってた以上には何やってるかはわかった。が、CGがショボくてガッカリしたし、フラッシュがキツくて少し酔った。
・V3か!?→V3じゃないんかーい!0号ってなんだよ……
・0号戦がグッダグダすぎる。
・前述の通り本郷猛のキャラが弱いので死と継承のカタルシスがない……
・エンディングのレッツゴー!!ライダーキックがラストの展開に全く合っていなくて余韻ぶち壊し。また米津玄師に主題歌を作ってもらうべきだった。

以上。思いつくまま書いた。こう振り返ると「本郷猛にヒロイックさがない」「それはルリ子が活躍しすぎてるせい」「序盤の描写不足のせい」の3点が本作の問題点な気がしますね……
あとシン・ウルトラマンで感じた遊び心が薄かったというか、特撮感が薄かったというか、CGに頼りすぎというか。その辺が観たかったのと違うと感じてしまったのかも。

あ、入場特典のカードは第2号と緑川イチローでした。

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