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0→1より100→0のがムズカシイ?イナーシャは思ったより強敵だ。

コングロマリットな大企業で新規事業的な仕事をしていると、社内・社外に関わらず、いろんな仕事をしている方々と絡む機会を頂けます。

新規事業がなかなか思うように上手くいかずに困っている人、既存事業がなかなか伸びずに困っている人。

ゼロをイチに、もしくは1を10にしようとしている人。100を105とか110にしようとしている人。もしくは、100をなんとか維持しようとしている人。

ゼロイチは大変ですよねーと言われることもある。色々な制約があるときもあるけど、基本的には楽しいと思っている。もちろん、吐きそうになったこともあるが、まぁ失うモノは特にない。ダメそうならピボットすれば良い。

むしろ、100のところにいる方が大変そうに見える。順調に、自然的に成長しているときは良いけど、100の状態を意図的に変えようとしている人は本当に大変そうだ。

100の事業の持つイナーシャは、想像以上にスゴイ。そんな簡単に方向は変わらない。

『モノからコトへ』とか『プラットフォーム』とか構想を描くことは可能だけど、100のイナーシャを持つ中で、この実行は激ムズなんだという話が身近でいくつかあった。
※社内でどうこうという話ではありません。

ある意味では、100を0にする方が大変そうだ。

0にするというのは、事業を撤退するというだけではなく、事業のモデルを変えるというレベルでも、事業規模というイナーシャが大きいほど相当な勇気と決断が必要なように見える。

部外者として見る限り、明らかに変えないといけないでしょうと思うことでも、変える難易度は高い。

頭の中で、いわゆる『両利きの経営』というのが大事だとか、『イノベーションのジレンマ』に嵌まらないようにするとかは理解しているものの、組織を分けるとか評価軸を分けるとかだけで、達成可能なものなんだろうか?、そして、ミドルマネジメントレベルでは何をしていかなければいけなのだろうか?自分は何をすべきなのか?ということを考える1週間でした。

特に難しいのは、両利きと言えど、既存事業に近いところでの深化と探索もあるだろうし、かなり離れた領域での深化と探索もある。それらを全部見て、判断する人と、それぞれの個別を全力で進めようとする人もいる。

それぞれの活動の目指すべき規模感、時間軸、評価軸が、完全、かつ全員で共有、そして腹落ちされていない限りは、必ず摩擦や不平不満が出るんだろうと思います。

理想と現実の中で、うむむむむーという現実を突きつけられることも多いですが、いろいろ企てて、摩擦を解消?、突破しながら、トライしてみたいと思います。

では、また来週〜
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安藤健(@takecando)

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